『利休百首』に「茶はさびて心はあつくもてなせよ道具はいつも有合(ありあい)にせよ」とあります。
お茶は、古い品の内面からにじみ出てくるような美しさや深い趣を求めなさい。
お客さまには、心を込めておもてなしをしなさい。高価な道具など必要ないのです、あなたの有り合わせでよいのですよ 」
ということだと読み取りました。
でもお茶会に出かけると、とても立派なドキドキするようなお道具ばかりですし、お茶の先生も箱書きのある由緒ある高価なお道具で毎回お稽古をさせてくださいます。
それらの事を思いながら、お茶会に使えそうな家の菓子器を並べてみました。
田舎では、お煎茶に茶菓子でよくもてなししますので、菓子器はどこの家にも相当ありますが、お茶会でお出しできるものとはちょっと違うのです。
干菓子には、亡き父の東北地方のお土産のお盆を生かそう思っていますが、特に主菓子の容器に使えそうなものがありません。
それで、思い切って、ツタ柄の織部食籠を買い揃えました。
自分へのお祝いです。
畳の上に置いてみると、上から見ても横から見ても中を覗いても初秋の風情がしてうっとり・・・お饅頭が欲しくなりました。