昨日は、県文化会館で「天然忌」でした。
表千家では、毎年9月13日に、七代家元如心斎宗匠の威徳を偲ぶ「天然忌」が営まれています。
利休忌とならぶ大切な行事の一つです。
如心斎宗匠(天然宗左居士)は、今日の家元制度の基を作り出した方として、表千家「中興の祖」と呼ばれています。
「天然忌」には、床に画像に当る円相が掛けられ、その前に白い芙蓉の花を生け、お茶湯をお供えし、如心斎宗匠のお好みの道具を用いて、考案された七事式のお稽古をします。
今年は、「数茶」でした。「数茶」は七事式中もっともゆるやかな式法とされています。十種香の「一」と「客」の札を用いて、札の当たった人が薄茶を飲み進み、 とても和やかな雰囲気でした。
午後は、「楽焼」の講演会でした。昔から茶碗の中で特に好まれたのが、楽焼・萩焼・唐津焼で、茶道では、一番の茶碗は「楽茶碗」、二番目は「萩茶碗」、三番目は「唐津茶碗」といわれています。
帰宅して(あまりいいのは持っていませんが)、講演の内容を参考に少しばかり観賞して、お点前しました。
楽焼は、乾燥をよくしないといけませんので、しばらくこうして横にしておきます。
一日、500人からのお客様の御呈茶のお手伝いをしましたが、とてもいい疲れで、今日も余韻に浸っています。 (・。・;