「八転び七起き」の人生

「七転び八起き」の間違いではなく、現在八回目の転倒から起き上がろうともがいている男の「人生の回顧録」です。

百合さんチャンと読んでくれてるんだね

2010-02-24 | 日記
今回もまたこちらの方に書かせて貰いますが、正に「古き良き時代」と言うことが出来るのではないだろうか。
当時は中卒で働きだす人も珍しくない時代で、大学に行けるのは一部の裕福な家庭の子が殆どで、現在と比べれば一見「貧しい時代」のようにも見えるのだが、現在のような「効率第一主義」とは違い、ある程度精神的な余裕を持てる時代でもあったのです。
タダ、給料自体はそれ程高くなく、現在とは比べ物にならないかもしれないが、その当時は「今あるような便利な物は殆どない」と言う事で、給料が少なくても何とか生活が出来たのです。
ここでその典型的?な例を書いてみると、私が中学1年の時だったと思うのだが、当時はテレビ放送が始まって間もない事もあって「テレビのある家は殆どない」と言う状態の中で、まったくの偶然から我が家にテレビがやってきたのです。
ある酒造会社が販売促進のためにつけた「三角くじ」の賞品が「14インチのテレビ(当然?の事だが、カラーではありません)」だったのだが、売れ残ったお酒に付いていたくじに「当たり」が残っており、幸運にもテレビを手に入られたのだが、その値段は驚くなかれ「14万9千円」で、「当時の大卒初任給の1年分」にも匹敵する程の額だったのですから大変ですが、余りピンと来ない人もいるだろうが、当時(1955年、昭和30年)の郵便貯金の預け入れ限度額が「20万円(現在は1000万円)」だった事と比べればその値段の高さがわかるでしょう。
パソコン、携帯電話(固定電話も似たようなものだったが)、CD、ビデオ、テレビゲーム・・・・と、殆ど何もない時代だったのでお金もそれ程いらず、「貧しいながらものどかな時代」ではあったのです。
これは余談なのだが、この頃までは「子供もパチンコが出来た」と言うことを知っている人は少ないでしょうが、私の家の近くにパチンコ屋があり、私もよく行ってお菓子を稼いだ物ですが、ある日突然「今日から子供はダメダ!」と言われた事を覚えています。
卵が一個15円、バナナが一本30円で、ラーメンは一杯30円と言う時代だったのですから、今の人には想像するのは難しいかもしれませんが・・・・。
このように、今は殆んどなんでもお金を出せば買えると言う「一見豊かな時代」ではあるが、その影に「お金がなければ暮らしてゆけない」「雇用に不安を抱える」など、「人間らしい?生活が出来ない」と言う問題が潜んでいる事に気が付かなくてはいけないのだが、これは「科学技術の発達による副産物(副作用)」で、何事も「良い事ばかりではない」のです。
「災い転じて福となす」と言う言葉があるが、この反対もある事に注意する必要があるだろう。
このように考えてゆくと「私は良い時代に生まれた」と言うことも出来るかもしれない。
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