(2008/ジョン・ウー監督/トニー・レオン=周瑜、金城武=孔明、チャン・フォンイー=曹操、チャン・チェン=孫権、ヴィッキー・チャオ=尚香、フー・ジュン=趙雲、中村獅童=甘興、リン・チーリン=小喬、ユウ・ヨン=劉備、ホウ・ヨン=魯粛、バーサンジャプ=関羽、ザン・ジンシェン=張飛、トン・ダーウェイ=孫叔材、ソン・ジア=驪姫、チャン・サン=黄蓋/145分)
息子が観たいと言うので、レンタルしてきました。
「三国志」については、昔から膨大な本が有ることは知っていましたが未読。かつて劇画になったことや、NHKの人形劇などで沢山のマニアが誕生したのを覚えているくらいで、史書としての「三国志」とフィクションが入った「三国志演義」の二種類があることも今回初めて知りました。
映画は当然後者が元ネタですな。
まずはあらすじは、『ウィキペディア(Wikipedia)』から。
<三国時代の中国。漢の丞相の曹操(のちの魏の礎を築いた)は、北部を平定した後、南部も制圧するために兵を進める。その目的は、天下統一に邪魔な劉備・孫権の抹殺だけでなく、今は周瑜の妻となった天下一の美人小喬の奪取にもあった。荊州にいた劉備軍は南下して軍を立て直そうとするが、途中の当陽県長坂にて追いつかれ、敗走する。
夏口へ逃げた劉備は、部下の諸葛亮(孔明)の提案に従い、孔明を孫権(のちに呉を建国)のもとへ派遣する。孔明は孫権の総司令である周瑜と意気投合し、2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結ぶ。孫権は数万の軍勢を派遣し、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対し、両者互いに決戦のために水軍と陸軍を動かすのだった。>
こんな所もスローモーションにするか! といったショットも、これほど大量に使われると麻痺してしまう。まさに劇画を動画にしたようなモンです。但し、壮大な戦いを描く映画にしては、一つ一つのショットが短く、ドッシリとしたムードが漂ってこないのが演出的には拙いと感じました。史劇としての雰囲気は「グラディエーター」の方が数段上。
CGの使い方も、「グラディエーター」では実写の補足的なものだったのに対し、コチラは揚子江を渡る船団の描写でも分かるように、あからさまにCGと分かっても気にしてないようで、「なんとか300」とかいう映画でどなたかが言われたように、この映画もアトラクションというか、コンピューター・ゲームを観ているような気分で観るべきなんでしょう。
女性陣が、3世紀の話にも関わらず近代的な化粧をしているのもゲーム的。小喬を演じたリン・チーリンは映画初出演らしいですが、色っぽかったすなぁ。
孫権のお転婆な妹、尚香を演じたヴィッキー・チャオは、「少林サッカー」で饅頭屋の娘→ゴールキーパーと変身した彼女でした。知りませんでしたが、結構色々な作品に出ているんですね。
ラスト・シーンが『to be continueed・・・』となるのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」と同じ。途中でもBGMを聴きながら“PoC”を思い出してしまいました。
迫力有るアクション・シーンなど好評なブログも多いようですが、例えばこれが男性的映画の傑作、「ダイ・ハード」や「ダーティハリー」と同じように面白いとは、とても思えないんですがネェ。
息子が観たいと言うので、レンタルしてきました。
「三国志」については、昔から膨大な本が有ることは知っていましたが未読。かつて劇画になったことや、NHKの人形劇などで沢山のマニアが誕生したのを覚えているくらいで、史書としての「三国志」とフィクションが入った「三国志演義」の二種類があることも今回初めて知りました。
映画は当然後者が元ネタですな。
まずはあらすじは、『ウィキペディア(Wikipedia)』から。
<三国時代の中国。漢の丞相の曹操(のちの魏の礎を築いた)は、北部を平定した後、南部も制圧するために兵を進める。その目的は、天下統一に邪魔な劉備・孫権の抹殺だけでなく、今は周瑜の妻となった天下一の美人小喬の奪取にもあった。荊州にいた劉備軍は南下して軍を立て直そうとするが、途中の当陽県長坂にて追いつかれ、敗走する。
夏口へ逃げた劉備は、部下の諸葛亮(孔明)の提案に従い、孔明を孫権(のちに呉を建国)のもとへ派遣する。孔明は孫権の総司令である周瑜と意気投合し、2つの勢力は共に曹操と戦う同盟を結ぶ。孫権は数万の軍勢を派遣し、劉備軍とともに長江の赤壁付近で曹操軍と相対し、両者互いに決戦のために水軍と陸軍を動かすのだった。>
こんな所もスローモーションにするか! といったショットも、これほど大量に使われると麻痺してしまう。まさに劇画を動画にしたようなモンです。但し、壮大な戦いを描く映画にしては、一つ一つのショットが短く、ドッシリとしたムードが漂ってこないのが演出的には拙いと感じました。史劇としての雰囲気は「グラディエーター」の方が数段上。
CGの使い方も、「グラディエーター」では実写の補足的なものだったのに対し、コチラは揚子江を渡る船団の描写でも分かるように、あからさまにCGと分かっても気にしてないようで、「なんとか300」とかいう映画でどなたかが言われたように、この映画もアトラクションというか、コンピューター・ゲームを観ているような気分で観るべきなんでしょう。
女性陣が、3世紀の話にも関わらず近代的な化粧をしているのもゲーム的。小喬を演じたリン・チーリンは映画初出演らしいですが、色っぽかったすなぁ。
孫権のお転婆な妹、尚香を演じたヴィッキー・チャオは、「少林サッカー」で饅頭屋の娘→ゴールキーパーと変身した彼女でした。知りませんでしたが、結構色々な作品に出ているんですね。
ラスト・シーンが『to be continueed・・・』となるのは、「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」と同じ。途中でもBGMを聴きながら“PoC”を思い出してしまいました。
迫力有るアクション・シーンなど好評なブログも多いようですが、例えばこれが男性的映画の傑作、「ダイ・ハード」や「ダーティハリー」と同じように面白いとは、とても思えないんですがネェ。
・お薦め度は【★★=悪くはないけどネ】
でも、結構好きだったです。
ものすげえバカヂカラの武将たちがマンガチックだったし。あの赤ちゃん、どうして顔が全然汚れていないの?み~た~い~な、ツッコミどころもそれなりに楽し!
トニー・レオン、いい男だったし
でも戦場のシーンでの馬たちは気の毒でした、前につんのめって倒れたりしたでしょ。ああいうのって怪我して死んだりしないのかな?
十瑠さんのレビューを読んでホッといたしました(^^ゞ。
でも、劇場だと細かい部分まで見えて、例えばエキストラ兵士のダラケタ感じが分かって興ざめしたとかいう意見も見かけましたな。^^
白い鳩(?)が川の上を飛んで、船団の数の凄さを見せつけているようなショットなんかでしらけたりしましてネ
エピソードの構成は悪くはないですが。
トラ退治のシーンとか琴の合奏で共感を得たみたいな劇画調のシーンは・・
それでも、もう一回観てみたい気もありーの、です。^^
(特にベッドシーンが・・)
昔の映画を見る感覚なら5点。
この数日後に「カーツーム」という19世紀のスーダンを舞台にした1966年製作の戦争・伝記映画を観たのですが、勿論全て実写、SFXと言うほどの細工(例えばワイヤーやトランポリン)もなくて、実に観ていて気持ちが良かったんですよ。
>劇画調
昨今のアクションは劇画の見せ方である・・・ということがあるカーアクションを見て感じました。
全体像と流れが解らないので僕など迫力を感じませんが、若い人は劇画で見慣れているので迫力を感じるのかな。
本作などは連続性のある方でしょう。
>スローモーション
仰る通りですが、これなどは良い部類でして、「七人のマッハ」というタイ映画では標準スピードで一度見せたのと同じアクションをスローで全部繰り返すんですよ、100分間の間。^^;
こういうのを見ていたら、ウーさんは可愛いものです。^^
それよりワイヤーは何とかなりませんかね。
こういう手段を使うのは観る方の想像力がなくなっているんだと思いますよ。
我々の世代ですと、カメラマンがアングルなどを工夫して見せてくれると、ただのアクションも迫力を感じたでしょ?
それがないのでしょう。
「ダイ・ハード」「ダーティハリー」とは違います、やはり。
ワイヤーアクションとかCGについて丁度新規に書いているところでしたので、グッドタイミングでした。
>それよりワイヤーは何とかなりませんかね。
ホントにねぇ
こう考えると「ベン・ハー」って凄い作品だったなあ・・・と思います。CGなし、ワイヤーアクションなしであの迫力ですもんね。やはり監督の力量ですかね・・・。
セットを作るのと費用的にはどうなんでしょうね。
CGに頼ったというより、CGでやりたかった、CGの方が受けるだろう的なノリだったような気がします。
やめて欲しいです
三国志の世界は、小さい頃にアニメでかじった
程度なので先入観もなく、人物象や時代考証など
考えることもなく楽しめました。
しかし、まだ、赤壁の戦いは次回なんですね
80万の軍勢にどう立ち向かうのか
パートⅡも子供に付き合って観ることになりそうです。
オヤジの目的は、リン・チーリンとヴィッキー・チャオになりそうですが