(1965/フィルダー・クック製作・監督/ヘンリー・フォンダ、ジョアン・ウッドワード、ジェイソン・ロバーズ、バージェス・メレディス、チャールズ・ビックフォード、ケヴィン・マッカーシー、ジョン・クォーレン、ロバート・ミドルトン/95分)
面白い。先月、NHKBSで放送されていたのを録画したもの。終盤まで見たら、ずっと昔に見たような気がした。フィルダー・クックの名前が記憶にあったのは、この映画のせいだろう。
西部劇だが、インディアンも出てこなければガンファイトもない。テキサスの町で、西部の大金持ちの五人が年に一度の賭けポーカーをするという話。前回の「スティング」に絡めて見たわけではない。偶然なんだが、紅一点の女優はポール・ニューマン夫人のジョアン・ウッドワードだった。
葬儀屋(ビックフォード)の霊柩馬車が西部の荒野を走っているところから映画はスタートする。年に一度の賭けポーカーをやるために仲間を乗せていこうとしているのだ。開始時刻も決まっているから、弁護士(マッカーシー)は裁判の途中で抜け出すし、牧場主(ロバーズ)は娘の結婚式の真っ最中なのに抜け出す。
町のホテルには家畜仲買業の男ともう一人(ミドルトン)待っていて、ホテルの奥の間で計五人による西部一の大勝負が始まる。
昼の12時半に始まった勝負が翌朝を迎えた頃、ホテルに一台の旅の馬車が着く。乗っていたのは夫婦と男の子が一人。支配人は家族向きではないと宿泊を断ろうとするが、『長旅だったので』と亭主(フォンダ)は頼み込んで一部屋借りることになる。
この親子連れの父親は、実は大のポーカー好きでかつて大損をしたことがあるらしい。ポーカーの大勝負をやっていると聞いて、亭主は見るだけだからと、馬の蹄鉄の修理を奥さん(ウッドワード)に任せてポーカー部屋に入ってしまう。
見ていると、大した手でもないのに結構なお金が動いているので、ついに父親は自分も入れてくれと言い出す。1000ドルだけのつもりで始めてみると、上手くいかない。ついには、鞄の中の3000ドルにも手を付けてしまう。それは新しく買ったテキサスの土地で、一からやり直す為の資金として何年も貯めてきたお金だったのだ。
大きな役が出来た父親は、なけなしのお金をつぎ込むが、他の5人も手札がいいようで誰も降りない。ついには、コールしようにも出来ない程の金額になってしまう。持っていた時計や馬車までも売ろうとするが、それでも追いつかない。
蹄鉄の修理から帰ってきた奥さんは、亭主がポーカーで負けている事を知り愕然とする。その時亭主は持病の心臓発作を起こしてしまい、奥さんが代打ちをしなければいけなくなってしまうのだった。
ポーカーのことを何も知らない奥さんは、メンバーにポーカーのルールを聞き、ゲームを続けるにはお金が必要だと言われて、町の銀行を教えてくれと言う。他のメンバーを引き連れて、堅物の頭取がいる銀行に行くが、はたしてお金は借りれるのか? そしてゲームの行方は・・・?
▼(ネタバレ注意)
お金を借りるには担保がいるわけだが、この奥さんが出した担保が面白い。でも、これは秘密です。
(更に、ネタバレ再注意)
コレ、実は最後に「スティング」ばりの大どんでん返しが待っていて、しかしながら、“どんでん返し”があると言っただけで勘のいい人は薄々気付くかも知れないと思って、ここまで黙っておりました。でも、やっぱりその中身は書きますまい。「スティング」と同じく2回目も見なければと思ってしまう映画です。
話術の面白さは一級品です。カメラワークが特徴的で臨場感いっぱい、更に芸達者な役者陣なので、これは気持ちよく騙されました。ただ、ラストがちょっと引きずり過ぎの感はありましたが・・・。
これは原題【 A BIG HAND FOR THE LITTLE LADY 】より邦題が面白いです。その訳も今は言えない。
▲(解除)
小粒な話ではありますが、出演者は顔なじみの人が多いです。
葬儀屋のビックフォードは「大いなる西部」の大牧場主。ジェイソン・ロバーズはボギーの再来と言われて、未亡人のローレン・バコールと結婚までした人。ロバート・ミドルトンは「必死の逃亡者」の大男の役でした。
フィルダー・クックのフィルモ・グラフィーを見ていたら、「父の帰る日<TVM>(1971)」というのがありました。
「allcinema ONLINE」の解説によると、<1930年代のヴァージニア州の山村を舞台に、大家族の日々を描いた長寿TVシリーズ「わが家は11人」(THE WALTONS)の基となったTVムービー。E・ハムナー・Jrが自身の原作を脚色、P・ニールが家族の中心である母親に扮した感動編。>とのこと。P・ニールとはパトリシア・ニールのことです。
コレ、(最近はやってないですが)NHKの“海外秀作ドラマシリーズ”で放送された作品だと思います。中身は忘れましたが、雪山が舞台の話で面白かったという印象が残っています。
面白い。先月、NHKBSで放送されていたのを録画したもの。終盤まで見たら、ずっと昔に見たような気がした。フィルダー・クックの名前が記憶にあったのは、この映画のせいだろう。
西部劇だが、インディアンも出てこなければガンファイトもない。テキサスの町で、西部の大金持ちの五人が年に一度の賭けポーカーをするという話。前回の「スティング」に絡めて見たわけではない。偶然なんだが、紅一点の女優はポール・ニューマン夫人のジョアン・ウッドワードだった。
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葬儀屋(ビックフォード)の霊柩馬車が西部の荒野を走っているところから映画はスタートする。年に一度の賭けポーカーをやるために仲間を乗せていこうとしているのだ。開始時刻も決まっているから、弁護士(マッカーシー)は裁判の途中で抜け出すし、牧場主(ロバーズ)は娘の結婚式の真っ最中なのに抜け出す。
町のホテルには家畜仲買業の男ともう一人(ミドルトン)待っていて、ホテルの奥の間で計五人による西部一の大勝負が始まる。
昼の12時半に始まった勝負が翌朝を迎えた頃、ホテルに一台の旅の馬車が着く。乗っていたのは夫婦と男の子が一人。支配人は家族向きではないと宿泊を断ろうとするが、『長旅だったので』と亭主(フォンダ)は頼み込んで一部屋借りることになる。
この親子連れの父親は、実は大のポーカー好きでかつて大損をしたことがあるらしい。ポーカーの大勝負をやっていると聞いて、亭主は見るだけだからと、馬の蹄鉄の修理を奥さん(ウッドワード)に任せてポーカー部屋に入ってしまう。
見ていると、大した手でもないのに結構なお金が動いているので、ついに父親は自分も入れてくれと言い出す。1000ドルだけのつもりで始めてみると、上手くいかない。ついには、鞄の中の3000ドルにも手を付けてしまう。それは新しく買ったテキサスの土地で、一からやり直す為の資金として何年も貯めてきたお金だったのだ。
大きな役が出来た父親は、なけなしのお金をつぎ込むが、他の5人も手札がいいようで誰も降りない。ついには、コールしようにも出来ない程の金額になってしまう。持っていた時計や馬車までも売ろうとするが、それでも追いつかない。
蹄鉄の修理から帰ってきた奥さんは、亭主がポーカーで負けている事を知り愕然とする。その時亭主は持病の心臓発作を起こしてしまい、奥さんが代打ちをしなければいけなくなってしまうのだった。
ポーカーのことを何も知らない奥さんは、メンバーにポーカーのルールを聞き、ゲームを続けるにはお金が必要だと言われて、町の銀行を教えてくれと言う。他のメンバーを引き連れて、堅物の頭取がいる銀行に行くが、はたしてお金は借りれるのか? そしてゲームの行方は・・・?
▼(ネタバレ注意)
お金を借りるには担保がいるわけだが、この奥さんが出した担保が面白い。でも、これは秘密です。
(更に、ネタバレ再注意)
コレ、実は最後に「スティング」ばりの大どんでん返しが待っていて、しかしながら、“どんでん返し”があると言っただけで勘のいい人は薄々気付くかも知れないと思って、ここまで黙っておりました。でも、やっぱりその中身は書きますまい。「スティング」と同じく2回目も見なければと思ってしまう映画です。
話術の面白さは一級品です。カメラワークが特徴的で臨場感いっぱい、更に芸達者な役者陣なので、これは気持ちよく騙されました。ただ、ラストがちょっと引きずり過ぎの感はありましたが・・・。
これは原題【 A BIG HAND FOR THE LITTLE LADY 】より邦題が面白いです。その訳も今は言えない。
▲(解除)
*
小粒な話ではありますが、出演者は顔なじみの人が多いです。
葬儀屋のビックフォードは「大いなる西部」の大牧場主。ジェイソン・ロバーズはボギーの再来と言われて、未亡人のローレン・バコールと結婚までした人。ロバート・ミドルトンは「必死の逃亡者」の大男の役でした。
フィルダー・クックのフィルモ・グラフィーを見ていたら、「父の帰る日<TVM>(1971)」というのがありました。
「allcinema ONLINE」の解説によると、<1930年代のヴァージニア州の山村を舞台に、大家族の日々を描いた長寿TVシリーズ「わが家は11人」(THE WALTONS)の基となったTVムービー。E・ハムナー・Jrが自身の原作を脚色、P・ニールが家族の中心である母親に扮した感動編。>とのこと。P・ニールとはパトリシア・ニールのことです。
コレ、(最近はやってないですが)NHKの“海外秀作ドラマシリーズ”で放送された作品だと思います。中身は忘れましたが、雪山が舞台の話で面白かったという印象が残っています。
・お薦め度【★★★★=友達にも薦めて】
ジョアンさんの変身ぶりが格好良かった
多分映画館で「スティング」を観た後でしたが、面白さでは遜色ないなあと思いましたね。
放題を付けた配給会社の人に「うまくだましたで賞」を差し上げたいです。
この映画すごく面白かったです!
10年以上前に見て気に入ったので
最近放送されたのをまた見ました。
どんでん返しが笑えますよね~w
ポール・ニューマンとウッドワードのオシドリ夫婦も相当長いですねぇ。素敵なおばあちゃん・・・ですよねぇ。
この映画も芝居上手でしたし、いい女っぷりでした。
<ジェイソン・ロバーズ
「ウエスタン」や「マグノリア」でイイ味だしていて大好きな役者さんなんですが、あのローレン・バコールと結婚していたんですねー!知りませんでした。
<ジョアン・ウッドワード
この作品を見て彼女のファンになってしまいましたー。「ジョアン・ウッドワード自らを語る」では、素敵なおばあちゃんになってましたね。そしてまだ現役女優。すごいです!
地球の反対側からコメントいただけるなんて、コチラこそありがとうございます。今から秋ですか。
これからもヨロシク!
(理想の女性がいると、信じて疑わない:男心)
ずーと探していた映画です。
タイトルが思い出せず(題名:ポーカーフェイスとばかり思っていました)、検索に検索を重ね、あきらめかけていたところです。 ありがとうございました。DVD等があるか調べる事とします。 是非もう一度みたい。 今、ブラジルの田舎に住んでいるのでNHK見れませんし・・。 takanori@brturbo.com.br
50音の作品リストもありますので、色々と読んでって下さい。
先程お邪魔したら、同じ年代のようですね。出身も福岡とのこと。
どうぞ、宜しくお願いします。
いろいろ古い作品の紹介をされているようですね。これからまた遊びにきたいと思います。