今月末の蓮展に向けて、
蓮を描き続けている。
大事な事を少ない言葉で伝えるように、
単純な色と、単純な線で描いている。
線で思い出すのは、ピカソのゲルニカだ。
14歳の時にスペインで観ることができた、
まだ中学生だった。
ただの線なのに、かっこいい、美しい。
「すごい!!」
戦争を描いていることは分からなかったけれど、
悲しみが伝わってきた。
強く、美しく。
絵は思いの再生機だ。
観るたびに大切な事を、
人を思い出す。
香りも音もしたら良いのに。
描くために、伝えるために、
私はもっと震えないといけない。
ジーンと。
その震えを線にしないと。
もっと苦しく、もっとうれしく。
色々な事を感じて生きる。
生きている実感を
色と線で表し続ける。