海に月が映って、道のよう。
あまりの美しさに。
頭の中の余計な思いがボロボロと落ちていく。
これだ。
絶対的な美しさは生きる力になる。
砂浜を月に向かって歩いてたら、
うれしくてたまらなくなった。
月に向かって歩いて行こう。
絵を描く時も、
家事をする時も。
月を思い出そう。
月が雲に隠れたら、
思ったよりも真っ暗に。
心が暗くなる時も、
光がないから暗いんだ。
「あ」
と気がついて、月の方。
光の方を向いて行こう。
これは海に行った前の日、
真上の月。
大きな大きな丸い虹がかかっていた。
世の中はもったいないぐらいの美しさに溢れている。