50代主婦の絵を描く生活。
心穏やかにに生きるために、日々の思いを綴ってます。 maruからmaruuに改名しました。
ずん。
土から生え出てきたタケノコ。
土の中で繋がっていることを忘れずに、
上を空を目指して伸びて行く。
墨で描いたタケノコ。
今の自分の気持ちに近い。
20年ぶりぐらい?
体が楽になってきた。
土からやっと少し、
体が出てきた。
何のために描くのか、
誰のために描くのか、
どう描くのか?
どこから来て
どこへ行くのか。
問い続ける。

大宰府の大楠に会いに行った。
何度も行っても、何度も見ても、
いつもその大きさに驚く。
樹齢千五百年。
目の前に立つと、色々な事を感じる。
そして感じた事を表現し、
伝えたくなる。
木のまわりは空気が違う、爽やかだ。
沢山の枝と葉が、サワサワと音をたてている。
「しっかりしろ、それでいいのか?」
やるべき事にしっかり向き合え。
そんなふうに言われてる気がした。
大きな大きな、
こんなにも生きてる生物と向き合い、
深い畏怖を感じ、
大事なところのスイッチが押される。
感じたことを伝えたい、
伝えられたら本当にうれしい。
大楠のように、
大きな木になりたい。
良い絵を描き、
良い影響をあたえる人になりたい。
この木の事を何度も何度も思い出し、
描き続ける。
ポンポンと、
まあるく白い蕾がかわいくて、
思わず立ち止まる。
次に咲くのを
キュッとお行儀よく待ってる。
沢山の白いまるが、
白い帽子を被った子供達のよう。
お行儀良く体育座りで、
徒競走の順番を待っているみたい。
何の花かな?
と眺めていたら、
「かわいいわね」
散歩中のご年配のご婦人から声をかけられる。
小さな小さな、蕾を見ながら、
ふたりでニッコリ。
とても幸せを感じた。
感動を共有すると、
たった一言でも、
ジーンと心に余韻が残る。
感動を
良い言葉で伝え合いたい。