五色が揃うと不思議と安定する。
世の中に、色々な色、色々なもの、
色々な人がいるのもきっと意味がある。
ずっと描いてきた蓮の花。
昨年の「蓮展」をきっかけに、
撮りためた700枚の写真の中から、
選んだ300枚をプリント。
葉書サイズの何種類かの色の紙に、
その時の気分の素材を選び、
プリントした蓮を眺めながら
これ!と思ったものを描いた。
100枚ほど描いてから、
気に入った構図を選び、
丸いキャンバスに描くことにした。
背景ははっきりとした色に。
ガッシュを使い(不透明なアクリル絵の具)下地に何度もを塗り重ねた。
はじめに黒を塗った。それから緑。
次から次へと塗りたい色を塗っていたら、
自然と五色になった。
描き終えて並べた時、
「五輪だ」
と娘が言った。(五輪マークとは順番が違う。)
昨年、五輪の延期が決まったばかりの時で、
少し複雑な気持ちになった。
「来年は不安なく、五輪が開催されれば良いのに」
そう心の中で願っていた。
今年の絵画展「どこから どこへ」では、
アクロス2階のメッセージホワイエの横長の壁面に。
アクロスのメッセージホワイエの個展では、
「金の背景の、この作品が一番好き!」
という方が何人かいらっしゃった。
昨年9月の「蓮展」では、
壁に直接飾っていた。
白い壁、緑を背に、
違った雰囲気で蓮が咲いていた。。
色の働きも環境で変化する。
どの環境で輝くか、
輝かせるか。
これからどうなって行くのか。
五色はこれからも変化し続ける。