ゆず湯に入りますか。
無病息災を祈る風習の一つに、ゆず湯があります。
血行促進効果が期待できるゆずを入れたお湯につかると、その一年は風邪をひかないと言い伝えられてきました。
ゆず湯はもともと運を呼び込む前に体を清め、厄をはらう禊(みそぎ)から始まったといわれています。
また、ゆずのような強い香りには邪気をはらう力があるとも考えられていました。
ゆず湯には、冬至=「湯治(とうじ)」とかけて生まれたという説や、ゆずの語呂合わせで、「融通(ゆうずう)」が利きますようにとの願いが込められているという説もあるそうです。
ゆず湯は、ゆずを丸ごと、あるいは輪切りや半分に切ってからお湯に入れて楽しみます。丸ごと入れる場合は、あらかじめ浅く切れ込みを入れるとゆずの香りや成分も出やすいです。ゆずを切ってから入れる場合は、果肉や種が浮いてこないように、ガーゼなどで作った袋に入れるといいでしょう。なお、ゆずは刺激があるので、肌がデリケートな方やお子さんがいらっしゃるご家庭では注意してください。
かぼちゃを食べますか。
冬至には「ん」の字がつくものを食べると運を呼び込める、という言い伝えがあるそうです。(知らんかったんですが・・・)
特に、「ん」の字が2つつく「南京(なんきん)=かぼちゃ」「にんじん」「れんこん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」「うんどん(うどん)」は「冬至の七種(ななくさ)」といわれているようです。(写真の白菜は関係ないようですね。でも、今の時期食べるのは白菜もいいでしょう。)
これらの中でも、冬至の食べ物としてよく知られているのが「かぼちゃ」で、風邪の抵抗力を高めてくれるカロテンも豊富です。本来は夏に収穫されるものですが、昔は緑黄色野菜の少ない冬までかぼちゃを保管して栄養をとっていました。
冬至に食べたいもの。
所変われば冬至に、こんにゃくを食べる風習もあるようです。
昔からこんにゃくは「胃のほうき」「腸の砂おろし」などと呼ばれ、冬至にこんにゃくを食べて体内にたまった砂(不要なもの)を出そうという意味があるようです。
ほかに、小豆を使った冬至がゆを食べる風習もあるそうです。昔から赤は邪気をはらう色とされていたことから、小豆を入れるようになったといわれています。
「冬至冬中冬はじめ」という言葉があるように、暦の上では冬至は立冬と立春の真ん中であっても、寒さがいっそう厳しくなるころです。先人たちの知恵に学んで、ゆず湯で体を温めたり栄養豊富なかぼちゃを食べたりするなどして、本格的な冬に備えるといいでしょう。
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