阪大理学部で超難関入試
(日経新聞1月8日朝刊)
「研究の虫」集まれ=粘り強い学生取り込み
「研究者になりたい」と希望する高校生の入学を促そうと、大阪大学理学部が改革に取り組んでいる。
2013年に一般入試の定員枠内に専門性の高い「挑戦枠」を設け、2年続けて33人が合格した。やる気のある学生は増え、ひと先ず効果はあったと受け止めている。
「与えられた知識の吸収だけに満足せず、自ら粘り強く考え、真理の探究と発信を夢見る学生を受け入れよう」と、篠原理学部長は、挑戦枠を始めた基本的な考え方を説明する。
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同学部のホームページには、挑戦枠の過去2年の出題を掲載している。入試実施委員長は、「3時間かけて解きますが、難度は高いですよ。」と言う。
例えば、専門数学の試験は2年続けて2問だけ。2013年の「有理数は、整数、有限小数、循環小数のいずれかであらわされる。これを証明せよ。」のように、解法に向けたセンスやじっくり考える力を問う。挑戦枠で入学した学生の意欲は高く、多くの教官も高い評価を与えている。
学生もおおむね満足なようだ。物理学科2年の学生は、阪大が好きで挑戦枠も自分で調べて受験した。「将来は教授を目指したい。大学が無理なら、企業で研究をしたい」と目標を話す。
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子どもの数が減って大学の受験生獲得競争は激しい。学力の低下が問題視され、入学試験の有り方は長く議論されてきた。100%解決できる方法はそう簡単には見つからない。阪大理学部の挑戦枠のように多様な仕組みを取り入れる手は一つの解決策だろう。
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平成27年1月8日
岡村寛三郎(岡村ゼミナール(株) 会長)
ACE Kids Academy
「播磨民間教育ネットワーク」顧問
協同組合クラブ・メディカル・ツーリズム・ジャパン理事長