神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

たったひとつの夢のために[15・アキラ・終章]

2019-02-03 17:31:00 | 短長編小説
「姉さ~ん、避難用具見つけた?」

姉 手をパンパンと鳴らしながら『こっちの物置には、カセットコンロガスがイチダース、となぜかレトルトカレーが45Lのゴミブクロに数えキレないぐらい有る、でも重くてもてない、後レトルトご飯は無い、カセットコンロも無い?!』

「俺の方は缶詰だらけだけど、後大人様の紙オムツが大量生産状態・・・・・??、意味は解るけど、大袋が30ぐらい有るけど、コレどうやって持ち出すつもりなんだ?、・・・・・缶詰も重くて・・・?、殆どミカンだし~」

雷ドカ➰ン、ゴロゴロドーン!!
雷母「ギャー・イヤー・助けてー」

「落ちたな・・・電気非常用に変わった・・・姉さん大丈夫?」

姉走って〇〇〇の元へ
『・・・・大丈夫?、あっうん、心配無いよ、停電だな、非常用の電力何時間持つ?』

「あ~~多分家の中の電気全て付けっぱなしだと、48時間ぐらいだったと思う」

姉『大変じゃん、ムダな電気は全て消す、アンタ1階お願い、私2階の電気消して来るから、早く動け~~~~~』

「はい!行動します!!、所で父さんと母さんどうする?」

姉『アンタ今父さんを母さんから離したら、母さんどうなると思う!!!!』

「・・・(バーン)さ~て節電・節電・節電、冷蔵庫どうする?」

姉『まだ切らないで、冷蔵庫の中の温度を2度ぐらい上げて』

「了解、レンジにオープンは切る、給湯器とエアコンに電気ポット、あっトイレの座椅子、お風呂の水ためる、後は取りあえず母さんが買った、ビニール製の水タンクに水溜めるか、明かりとりの電気はキャンプ用のランプ、・・・家ってなんだろ、母さんの趣味の避難具が半端無く有りすぎだと思うが、取りあえず生きてはいけそうだけど、こんなので良いのか?」

姉『〇〇~終わった?・・・うん、こんなモノかな、カセットコンロ2階の押し入れに3台有ったから、お腹すいたから(ゴソゴソ)、見つけた!パイン缶詰、アンタも食べるでしょ?』

「あッ、うん食べる、でコノ後どうする?」

姉は缶詰を開けながら
『車3台に必要な物は乗せるけど、停電になってるけど、避難のタイミングは考えなきゃね・・・、はいパイン、私考えたんだけ〇〇だけでも先に避難する気無い?』

「俺だけ先に・・・どこへ?」

姉『だよなー、アンタひとりで避難っても問題だよな➰、せめて父さんを解放出来れば対策も有るかもだけど、雷が鳴ってる間は無理だしな~~~~・・・さて・どうするか?』
(ガブリッとパインにかぶりつく)

・・・お腹すいた・で・なぜパインなのか少し気になる弟だが

家の女性陣は凄く両極端な存在だと父が言っていたのを思い出した

・・・パインを食べながら
「姉さん、別にまだいいよ」

姉『良くないわよ!!、テレビ見ろって言ったよね!!、すでに注意報が出てる!』

「まだ注意報だよ・・・」

姉『アンタはバカか!!、普通の人達に注意報なら、アンタにしたらそれは警報を意味するの!、私達一家の避難場所は色々大切なの・・・』

「・・・ありがとう姉さん」

姉『何を言ってるの、まだ何も決まって無いんだよ、ありがとうは家族全員が無事避難して、災害から逃れるまで必要ないでしょ!』

「そうでした(笑)」

姉『雷がおさまったね、雨音が大小に変わった、やっぱり・・・』

父『警報は?』

「父さん」
姉『父さん、母さんは?』

父『声の出しすぎで疲れたようだ、落ち着いて眠った、ところでゲリラ豪雨の進路は?、(テレビ)成る程こっちに来るな・・ウ~ン、前回のがまだ修理できてないし、やはり今回は避難が必要だな・・・』

姉『だよね・・・でもどこへ行くかが問題なの、母さんはアレだし、雷鳴ったら周りに迷惑だしね』

父『そうだな、でだ実は私の車だが・・・』

姉『私がガレージに取りに行く』

父『ああッ、いやッ、あのなバンでなきゃ無理だから私が行くよ』

「でも母さんが起きたら?」

姉『・・・・・??バン?』

父『今なら大丈夫だ』

姉『父さん?何でバンが必要な
の?、車2台ひとりで無理でしょ、まさかと思うけど前から言ってたキャンピングカー、皆に内緒で買った?!』

父『ああ~~でも母さんには話していたから問題無い』

姉弟顔見合せ・ア・ゼ・ン!!??

姉『母さんもですか・・・(ニタ~笑顔)、家の親達って・・・母さんの非常用具はメチャクチャだけど、父さんの今回の買い物は許す!!』

「うん、俺も」

父『だろ➰、いやー色々迷ったけど、バンは牽引できるから、部屋だけにしたんだよ、だから早く取りに行こう、必要な物を運び入れて避難場所は?』

「〇〇小学校だけど」

父『じゃあそこへ行くか?』

姉『どこへも大切だけど今は早く車取りに行こ!、アンタは缶詰やカレー、後ご飯?』

「床下収納にガッチリ詰め込んでた!」

・・・・・3人揃って『さすが母さんだわ!!!!(爆笑)』

姉『父さん早く行くよ!!』

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今の俺は
家の家族っていつも笑顔で溢れてる

最初は姉さん中心に話しが決まる

父さんは頼りに成る多くを語らず肝心な事を決める
[何事にも動じずどっしり構えてる]

姉さんは作戦参謀役かなビシバシ話しを進めて次々と決をだす
[物事をはっきり言う行動派]

母さんは・・・・家族の事を・やはり縁の下の力持ち・なのだろうね

母さんの買い物もやはりこう言う時には役立つしね
[家族全員が認めてる天然(笑)]

俺は何だろう・・・生まれつき両足が普通の人の太股の半分から下が無い後左腕も肘までしか無い
それでも家族は普通に接してくれる
家の中で不自由な事は何も無い
けれど一歩外に出れば・・・・・

馴れたけど
理解者と不理解者の反応は両極端だ
でも俺は25年間普通に生きてきた
コレから先もこの身体のまま
変わる事無く生きて行く

何不自由無くなんて人間はこの世に存在しない事を俺は家族から学んだ

両足が無くてもそれなりに動ける
それは家族が俺を特別視しなかったからだ
普通に年齢ごとに必要な事を普通に学んだ

それに俺はラッキーな事に右手は他の人と何ら変わり無く存在する
だから手で物を持つ書く動かす
その他出来る事は沢山有る

お陰で俺はインテリアデザイナーの学校へ行き
卒業して少しずつだが仕事もさせてもらってる

暖かい家族に囲まれ
俺は幸せ者だと思う
家族に感謝そしてありがとうかな(笑)

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実は俺モノ心付いた時から
時々不思議な夢を見る
誰かが夢の中で俺の名を呼ぶ
『アキラ、どこ?、アキラー』

誰かが俺を探してる?
とても不思議な話しだけど
俺を呼ぶ声に聞き覚えが有る!

でもそれが誰なのかは解らない?
不思議な声は今も変わらず
1年間に3・4回の感覚で夢の中に出てくる

でも今もその声の主が誰なのかは解らないままだ
だが確かに俺はその声を知っている・・・・・・

不思議な声はとても懐かしく優しい
俺の大切な・・・・のそ・・・?

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ではまたね~(((^_^;)なが~~~い