昔その星は
沢山の自然の恩恵を受け
豊かでとても綺麗な星だった
だが幾重もの歴史を重ねて
必要以上に科学や機械の進化と共に
いつしか人類は全てを機械や科学に身を委ねた
誰もが働く事すら忘れて
考える事をせず
全てをコンピューターの中へ
閉じ込めていった
お腹すいたと思うだけで
全て目の前にでてくる
必要な物は言葉が無くても
頭に描くだけで手元に届くように成り
言葉までも無くした!
試験管の中に夢を捨てた
一定の時間を生きれば身体を棄て
遺伝子だけを残し再び試験管の中で生まれ変わる
星の地形は変わり果て
自然は崩壊
地上で生きる事も出来なくなり
生活場所は地中深くへと変わっていった
星の命さえ忘れ全てをゲートの中に押し込め破滅へと進んで行った
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だがそんな人類の中でも
まだ諦めていない科学者達が存在した
地上の一部をシールドホールで覆い被せ
一部の自然の中で新たに人類に繋がる何かを探し求め
数人の研究者で・・・新たな人類と成る遺伝子を探し続けて居た
その科学者達の責任者である博士の名は
ビクトリア・セガール博士
博士に付いてきた者達は
森や山そして地上のまだ見ぬ世界の果てで探し続けていた
我々とは違う未知の遺伝子
このままでは星が消える!!
なんとしても探さなければ!!
博士達は森の中を探し歩いて
カレコレ10年に成るだろうか
そんなある朝の事だった!!
セガール博士は不思議な丸いボールの様なモノを見つけた
・・・・・・これは?!
生き物なのか??!
不思議な事にソノボールは
上下に動いていたが
日陰に入ると消えてしまう
日陰から日向に戻るとハッキリ見える
しかも球体は2個存在した
色はブルーとピンク・・・・
まるで小さな子供が隠れたり表れたりしながら遊んで居る様に思えた
セガール博士は少し迷いながら
その2個の球体を研究所へ持ち帰った
研究所の仲間達はそれを見て
びっくりした
ピンク色の玉は暗闇では消える
だがブルーは暗闇で色がでる
博士達は・Xセン・を当て
中に何が入って居るのかを
調べようとしたが
球体を静止させる事が出来ず
まるで球体自身が生きているかの様に
ただ見守る事しか出来なかった
すると球体はまぶしい光を放ちながら変化していった
余りにもマブシイ光に皆は目を塞いだ
・・・光が消えて行くのを感じた
その後
博士達が静かにゆっくり目を開くと・・・!!??!
こッコレわッ・・・・・
ソノ場に居た6人の博士達は
全員ビックリを通りこして
愕然とした!!??!
目の前にまだあどけない顔をした美しい二人の少年少女が居たからだ
我々には想像もできないぐらい鋭い瞳でコチラを見ていた
声をかけようとしたが・・・
まるで彼らには我々の姿が見えていない様子でコンピューターを調べだした
我々はなぜか誰も彼らに話し掛ける事が出来ず
ただ彼らの行動を見ることしか出来なかった!!
彼らはコンピューターを壊すでも無く
何かを探し続けて居るようだった
暫くして二人は手を休め
我々に謝罪をして自己紹介してくれた
彼らは別の星から来たと話す
にわかには信じられない話しだが
彼らの星の文明を聞くと
我々より遥かに高い文明の中にいたようだ
彼らが球体の形をしていたのは
時空間を素早く移動する為に最善の形を取っていたと話した
何より驚いたのは!!
彼らは人の域を超えた超能力者だと話した事だった!!
彼らの星では1/10の割合で
特別な能力を持ち生まれる者が居ると話す
ソノ1/10の存在は人々を導く存在だと話す
エスパーとして生まれたモノは
髪が銀髪で瞳の色はオッドアイとして生まれ遺伝子も他の者達とは違い特殊な染色体を持つ
いわゆる私達が正に今探している遺伝子だと話した
彼らがコノ星に来た理由は
宇宙全体が最強種のバクテリア遺伝子にオカサレつつ有り
自分達はソレを破壊する為に
コノ星へ来たと話した
だが話してくれた内容はにわかには信じられない話しだった
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バクテリアをコノ星で感知し
すでに地中深く迄進行している
今のままでは・・・後3ヵ月
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博士「我々はコノ星の人類が、機械により生きる事を選んだが故に、自然を失い消滅させたと考えているのだが・・・?!」
クリス「確かにソレも関係有るのかもしれませんが、我々の母星も同じ様なモノです、この星との違いは、このドームの様な形ですね、我々の母星では、地中だけで無く、地上でも・・・そうですね、例えばこの形(フラスコ)をひっくり返して地上と地中を繋いでいました、どちらでも住む事はできます、人間には格差は一切有りません、だが我々の様な異端者は別です、異端者は政府に一体づつ専用の小さな部屋が与えられます、そな部屋では我々の力が完全に遮断され、そして必要な時に部屋から出され指令を続行する、それが我々エスパーに与えられた使命です!!」
クリス「長く話しを聞いて頂き感謝いたします、僕とティアは今から地中へ潜り、バクテリアを消滅させます!」
博士「方法は・・・・??!」
クリス「簡単な事です、僕達が地中に入り、バクテリア遺伝子を捉え丸い円形場のシールドをはります、その中で爆発させ、シールドを小さくして完全消滅させまる、ソレだけです」
博士「君達の命は・・・!!」
クリス「そのまま消滅します、バクテリアを消せば、コノ星は息を吹き替えすはずです!、とくにあなた方の様に人類の存在を諦めていない人達が居る限り、コノ星はまだ変わる事が可能です頑張って下さい、我々は我々の任務を実行します、ソレが我々に与えられた使命ですから今から3時間後に出発します!!」
博士「・・・道具!!、そんな!!、バカなあなた方は本当にソレで良いんですか??!、生きると言う選択は・・・」
クリス「生まれた時に決められていた事です!、失敗すればまた違うモノがココに来ます、だから失敗は許され無い!!」
博士「私から・・・ひとつお願いが有ります、あなた方の遺伝子を採取させて頂けませんか?!、私は君達に生きると言う事を求めます、ですがそれが無理なら、君達を新たな命として甦らせる事が出来れば、君達の母星は遠い星では無く、ココに成る!!」
クリス「遺伝子を使い・・・新たな母星で・・・何を?!」
博士「私は遺伝子工学を主体とする者です、ですから研究の為でも有ります、だが君達を生まれ代わらせ、自由に生きる事が出来るのだと教えたい」
クリス「解りました、我々が何かの役に立つので有れば、我々の話しを受け入れてくれたお礼として、あなた方へ遺伝子を提供します、使えるモノは使って下さい」
クリスは本当に3時間後
地底深く消えた・・・???!
ーーーーーーーーーー続く~~