ーーーー古巣よりーーーー
ソコに有ったのはクリスが破壊した星の残骸
俺の油断が招いた結果が・・・コレか!!
生々しい爪痕と星の民達の嘆きと食い千切られる程の叫び・・・・・・
全て俺のミスで招いた結果だ!
救えなかった星の民の心・・・
全てを委ねられた者として・・・ただ立ち止まる事は許されない
ソレでも考えずには居られない!
俺がもっと早く異変に気付いていたら助けられる命も有った・ハズだ!!
あの日迄・俺は長い眠りの中にいた・・・だがほんの一瞬の迷いが俺を引き留めた!!
ソレが同族の気配だった・・・
だがその迷いが俺を油断させた事は事実!!
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モートンと名乗る賊は!
俺達の星しかも王族だろう・・・
俺の星の民達は
吸血鬼・ハーフ・人間の3族に別れてるが生粋の吸血鬼は王族だけ!
吸血鬼と人の間に生まれたハーフ
人間同士が結婚して生まれた子供が吸血鬼と成り
ハーフと吸血鬼の間には人間が生まれる
大昔から母星ではソレが当たり前で誰ひとりとして隠さなければ成らない事はひとつとして無い!!
しかし吸血鬼が他人の血を飲むなんてバカな事はしないし
普通に食事もするただ補え無いモノも有る
それらは普通に店や病気で配給されている薬で補っている
その薬はハーフ専用の薬と吸血鬼専用の薬に分けられている
どうしても血が必要なら医師が判断して輸血も行っている
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ソレは今から約1500年位前の話しだ
生粋の王族は約100年で1才と言う年齢に成る
だからといって身体が成長しない訳では無い
生まれて1週間程で人間で言えば10才位の身体に成長はしている
そんな中で全ての能力を調べ次の王の候補者と一般の王族に分けられる
王族として生まれても能力が劣るモノは当然だが王に成る資格を持たない
そんな中クリスは
その当時いや・過去の王達の中でも比べる者がいない程のsp値の持ち主だった
そんな凄い力を生まれたばかりの子供が
普通に考えれば生まれて直ぐの子供が
能力をコントロールできる等あり得ない話しだ!!
だが・あり得ない事を演ってのけた
それがクリスだった!!
そんなクリスの出現に
親で有る現王と妃も自ら頭を下げ長い眠りへと身を委ねる事を決めたのだった!!
その後500年の間にクリスの妃選びが始まったが当然王族でなければ成らない
側近のモノ達はクリスの能力に釣り合う王族の女性を探す為に
色んな角度から話し合いを続けられたがクリスはソノ全てを無視した
実はクリスには二人の兄が居た
どちらもそれぞれの側近が自分に合う相手を選び
言われた通りに結婚して子供も居る
王族は生まれて年端も行かない前に伴侶を決められソレに従い妃をメトルのが普通とされていた
だが王族の中でも1から10迄格付けされている
その中でも数字の多い方が王族の血が高いとされていた
だから側近達は8以上の王族の姫達から妃を探す
だが誰が何を言ってもクリスは徹底的に無視を続けた!!
ソレがクリスの気持ちだった
そんな時だったクリスが世界を散策して居る時に
ひとりの女性兵士を目撃した・・・
クリスは彼女を見て一目惚れ
近付く為に誰にも話さす
兵士に志願して彼女に近付いた
クリスが何をしようと王子だと知る者はいない
それは次期王と成る者は全てを隠されていたからだ
だから兵に成ってもクリスを王子と知る者はいない
その事も有りクリスは自由な存在だった!!
普通なら王により力は押さえられるから勝手に自由に外出等出来ないが
すでに全てを理解して生まれ王よりも強い力を持つ存在だから
例え王であれ拘束出来ないからだ!!
クリスは兵に成り彼女に接近して彼女の人となりを自分で調べたウエで
自分のパートナーは彼女だと決めた!!
仲良く成るまで何度も何度も兵士として彼女に近付いて何ヵ月に成るだろうか!
王族の最高位の兵士長から
クリス王子に似ている兵士が居るのですが・・・と上層部に連絡が入り
側近達が驚き遠目で確かめる事に
そして確かめた者達は・・・クリス王子と判断した!!
側近のひとりが隊長に一緒に居る女性の事を聞いた
下級(2)では有るが生粋の王族だと知ると側近達は彼女の事を調べ王と妃に報告した
相手が下級で有ろうと王族に違い無いなら後はクリスに任せようと王は一言そう話した
王族にはただひとつだけ許され無い行為が有る!!
一般人との恋愛はタブーとされる!!
なぜなら王族と一般人の間で生まれる者は遺伝子細胞がとても危険な[Jmm β]と成り
破壊だけを求める化け物と成る確率が高いからだ!!
その遺伝子はクリスが生まれる3000年前にタブーを破った王族がいた
酒の席で知り合った一般女性と性行為により生まれた
ソレがモートンが持つ遺伝子だ!!
腹にヤドッタ異端児は母の腹の皮を破り生まれた[Jmmβ]遺伝子を持つ化け物だった!!
ソノ化け物は自分の母親を食べひとつの町を破壊した
王は1早く兵を向かわせたが時既に遅し町中で多くの民が食い殺された!!
僅かに残った者も感染して共食いが始まっていた・・・・・
王はソノ町事封印して小さな球体にして全てを葬り去ろうとしたが出来なかった・・・・
強い破壊の力を消す事ができず
当時の王はその遺伝子の球体ごと無人の星を探し地底深く封印した・・・・・
そして王により無人惑星は誰の目にも触れる事ができないように何重もの封印が成された
新たな王とはクリスの祖父だ
そして祖父も妃と二人で無人惑星のシールドの一部となり消えた・・・!!
だがシールドを破り再び現れたモートンにより壊滅状態と成った母星を
クリスは自分で微塵も残さず破壊したのだ・・・・・
だが王城だけは沢山の王族がシールドを張った無人の惑星へワープさせていた
王族しか入る事が出来ないはずの惑星に誰かが入ッて封印を解く等有っては成らない事だ!!
もしシールドが破られたと言うので有ればクリスがソレに気付かない訳が無い!!
クリスは宇宙空間にタイムストップさせた民達の安全が確保されたと同時に
無人惑星にワープさせた王城に入り欠落した部分を探す為に片っ端から調べる事にした!!
まずは[Jmmβ]の封印を調べる為に意識を地中深く潜らせた・・・!!
確かに3000年前のモノが間違い無く封印されていた!!
何の異常も感じ取れない!!
ヤハリ違うモノなのか・・・・
だが母星に入ったモートンの気の中に王族だと感じるモノが有ったのも事実だ!!
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だとすれば・・・考え中・・・
そんな中で聞こえて来たのは・・・家に戻った子供達の賑かな声だった
クリスは笑顔で子供達の声を聞いていた
どうやらいつも通りのロバートとエミリオの喧嘩勃発らしい?!
エミリオ
「だ・か・ら!!、俺はね始めからロバートが研究所へ行けば良かったって言ったじゃんか!!」
ロバート
「私は忙しくて行けないからエミリオに頼んだのに!!、コレでは肝心な部分が欠落して何の研究もできません!!」
エミリオ
「それじゃ明日ロバートが行けば良いだろ!!」
ロバートの大きなダメ息
「明日も無理です!!、エミリオが村や町の全ての人達を救って頂けるなら可能ですが!!」
エミリオ
「・・・俺が・・無理!!」
ロバート又々ため息
「父さん!!、聞いてますか??!!」
クリス
「聞いてるよ(笑)」
ロバート
「エミリオに何か言って下さい!!」
エミリオ
「あのさァ~何でクソおやじ呼ぶかな~俺だって~~~」
クリス
「エミリオ続きは?!(笑)」
エミリオを睨み付けていたのはティアだった!!
エミリオ
「あ~ッと!、明日、うん明日ビデオ取る、俺が見たもの全てここへ送るようにするから!、ごゴメン、なさ~い!!」
クリスはエミリオの言葉から
「ロバートはエミリオの性格を良く知ってるのに、なぜビデオの事を思い付かなかったのかな?!」
ロバートは反省したようだ
「そうでした、父さんお騒がせして申し訳有りません⤵️⤵️、エミリオも怒鳴って悪かった!!」謝罪した
エミリオ
「俺の方こそ話しが楽しくて、夢中に成ってゴメン!、あッ!そうだロバート紅茶飲む?」
ロバート
「(笑顔)お願いします」
カリンが眠そうに
「父様、カリンは寝ます、おやすみなさい」
クリス
「おやすみ、カリン、楽しい夢を(笑)」
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クリスはロバートとティアだけに伝えた
「ここの封印は解かれていない!!」
ロバート
「ヤハリそうでしたか、父さん皆が眠った後、そちらへ向かいても良いですか?!」
ティアが
「まだ安全が確認できた訳じゃ無いのに!、私はロバートを送り出す事はできません!!」
クリス
「ロバート、俺がティアにどれだけ嫌味やお叱りを受けるか想像してくださ~~~い!!」
ロバート
「母さん、ゴメンなさい、安全確認がとれてからにします!」
ティアの顔が優しい笑顔に変わった・・・・・・
ーーーーーーーーー続く~~~