神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

幻の大樹 [お話し]

2023-04-24 05:43:00 | 短長編小説

誰も知らない地図にものらない小さな村に

不思議な大樹の伝説が有りました


世界のどこかに有ると言う地図にも載らない小さな島

その島に一本の大樹が有る

らしいと言うのは誰もソノ大樹を見た事が無いからだ!


樹は何十年かに一度満月の夜

月が真上に差し掛かった時ほんの数分だけ満開の華が咲くと言う


そんな村の小さな家にたったひとりで暮らす御老人がいた


その村には小さな学校がある

ですが生徒はたった3人


3人は同じ年に産まれた仲良し

ある日学校が終わり帰り道

3人は久しぶりに御老人の家に寄り道

勿論家の人に了解済み


御老人はいつも優しい笑顔で3人を迎え入れてくれる

村一番のお年寄り

3人が御老人の家に行く理由

村で一番古い書物が沢山有るから


学校に有る本より沢山有る

だから3人は親にお願いして御老人の家にお邪魔する


御老人は3人の子供達が大好き

だからいつも3人と話をする

3人が一番好きな話

満月の夜に数分だけ花が咲く不思議な大樹の話


3人は何度も御老人に話を聞く

いつもの事だが胸がワクワクする


勿論3人の望みは同じ

大樹を見つけて花がサクのを見てみたい


どんな花が咲くのか?ワクワクする

だが昔話にすぎず

村人は誰ひとりとして大樹の事など認めていなかった!


誰も見た事が無?!

老人は・・・大樹の本は読んでくれるが自分が見たとは決して言わない・・・


そもそも大樹がドコに有るのかさえ解らない!!


それでも3人はどこかに有る様な気がしてワクワクする


ある日の朝

朝から村人達がザワ付いていた


子供達は両親に理由を訪ねる

すると親達に御老人が昨夜亡くなったと知らされた

3人の子供達はあわてて御老人の家へ向かう


家の中に入ると綺麗に飾られた棺がありその中には御老人が居た

御老人はいつもと変わらない優しい笑顔でまるで眠っているようだった


村人達皆が温厚な御老人が大好きだった

だから皆でお見送りをする事にした


今夜は満月

綺麗な月と一緒に皆で御老人をお見送りする


村人は村の広場に飾り付けをして御老人の棺をその中心置いた


真夜中月も綺麗に輝き照らす
月が真上に来た時不思議な事が…


月光が棺を照らしキラキラ輝き

棺はその光で見えなくなる


次の瞬間光が月を目指す様に高く伸びる

まるで光が月に吸い込まれる様に見える


村人達が光に目を取られていると

綺麗な満月と共に現れたのは

いつも老人が話していた大樹だった


綺麗なピンク色の花を沢山咲かせた大樹

村人達は皆言葉を失い花を見ていた


数分後…満開の花が光だす
花びらが光の欠片になり

小さな島一面に光の欠片が降り注いだ

その後輝く樹は風樹となり

光と共に天に舞い上がり消える


後に残ったわずかな光華は

空高く舞い上がり星となる


その後月と共に地上を照らし

まるで人々の幸せを願う様に

人々の心の中に温かい何かが入りこんできた!


子供達が探していた大樹とは一体何だったのか

結局解らずじまいだったけど


老人は自分の命と引き換えに子供達に

大樹を見せてくれた??

もしくは・・・・・・

ソレはまるで幻の如く一瞬の出来事だったけど

それでも子供はコノ出来事を一生忘れる事は無いでしょう


老人が子供達に教えたかっのは

そしかしたら強く願えば道が出き扉が開くと言う事なのかも知れませんね


ではまたね(笑顔)〆




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