三人の旅の武人の一夜(ひとよ)の夜話し〜〜〜さて初めますか〜〜〜
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昔々寒い冬場
主より一通の書状を預かり
名ある武将へ届ける途中
足を目を吹雪に止められ太陽は霞
辺り一面白夜となす
雪道をただひたすら前へ前へと進めるも前へ進む事に難を増す
仕方なく一時しのぎの休憩場所を探しながら見渡すと
運良き事に小さな小屋に目が向いた
小屋の煙突からは煙があがり
主が居る様子
三人は小屋の扉を叩く
すると小屋の主らしき者の声が
?「何用か?」
の質問に扉越しに理由を話
すると何も言わず
扉が開かれ小屋の主は三人を中へ入れた
三人は礼を言い囲炉裏の側に腰を降ろす
主は口数少なく
三人にそれぞれ違う茶碗で
お茶を差し出した
三人は礼を言いお茶を口に運び入れる
だかお茶は出がらしで
不味(まず)くまるで白湯のような物だった
一人の武人は一口入れて
茶碗を置く
一人の武人は白湯だろうが
暖まれば良いと
皮肉めいた言葉を言い
一気に飲み干した
最後の武人は一口含み主に問う
「春はまだ先の様ですね」
そしてもう一口茶碗は両手にしっかり持たれたまま
主に問う
「春の香りがほんのりします」
また一口
「桜は咲きますか?」
と言った後お茶を飲みながら
主の答えを待つ
主は武人に話す
?「桜は今も咲いている、ただ見るだけを楽しみに待つ者には、その姿は見えず、ただ追いかけるだけの者には、いつか追い付け無くなる、桜華に問いただせば全てが見える、かすか生(な)りも他者に問わず、自(ミズカラ)で探り全を知れば、茶もまた香、知りたし事、白湯が便りの言の葉と化(ば)ける……」
小屋の主が話し終わる頃
吹雪も止み日が差し出した
三人の武人は小屋の主に礼を言い小屋を後にする
なぜか少しの心の軽さを感じながら三人の旅人は空を見上げ
白夜に笑みを
ふと気付けば
自分達の主よりの書状は
もう懐(フトコロ)に無し・・・
春のにおいに誘われし
ま白き白夜より目覚め
一足早く夜明けに手をかざすのであった······〆
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さてね〜小屋にいた人は一体誰?
意地悪問題だわよ~?
じゃあね~(笑顔)
マジ〆