新・アドリアナの航海日誌

詩と散文、日記など。

野いちご摘み歌

2024-07-28 22:15:12 | ポエム
「野いちご摘み歌」

牧人の角笛が
風に乗って聞こえる
草原を吹く風が
娘たちの歌をはこぶ

  君を思って
  千年の時が過ぎた
  私はもう年老いた
  愛しい君はどこに

野いちごを摘みながら
娘たちは歌う
風にゆれる髪 光る汗
篭には赤い野いちごの実

  君を待って
  千年の時が過ぎた
  季節は移り人は去り
  愛の日々はどこに

牧人の角笛が
山並みにこだまする
草原を吹く風が
遠い昔の歌をはこぶ
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