「作家にとっての文体は、画家にとっての色彩同様、テクニックの問題ではなくヴィジョンの問題なのだ」「真の生、ついに発見され明らかにされる生、したがって十全に生きられる唯一の生、それは文学である」・・・プルーストのことばより。
ふわふわ しゃかしゃか
きりきり しゅんしゅん
やかんのゆげみたいに
どこからかわいてくる
ほわほわ りんりん
ぐるぐる ちゃぽん
まるでおいけのみずたまり
みずすましさんがおよいでる
ひゅうひゅう さわさわ
びゅんびゅん ぽたり
きたかぜさんの
さみしいあしあと
骨でもなくて肉でもなくて
こんなおとでできている
わたしまるごと
きりきり しゅんしゅん
やかんのゆげみたいに
どこからかわいてくる
ほわほわ りんりん
ぐるぐる ちゃぽん
まるでおいけのみずたまり
みずすましさんがおよいでる
ひゅうひゅう さわさわ
びゅんびゅん ぽたり
きたかぜさんの
さみしいあしあと
骨でもなくて肉でもなくて
こんなおとでできている
わたしまるごと
駅は渚
潮騒のように
時が寄せてはひいていく
わたしたちはいま到着したのだということ
わたしたちはいま出発するのだということ
その嬉しいような悲しいようなざわめき…
ここは駅
駅は渚
(写真はパリ、モンパルナス駅です。)