サブロー日記

随筆やエッセイを随時発信する

トイレの神様

2010年12月25日 | Weblog
    雪隠(せっちん)の神様
今「トイレの神様」と言う歌がはやっている。そのトイレの神様が私の家にも居た。三郎が小学生の頃はとてもお正月が待ちどうしく正月が今の十倍も楽しいものであった。年が押し迫ってくるとあちこちの神様にお供えものをするのだが、先ず祖父(慶応生れ)が注連縄をナイそれに裏白のシダ、やまくさ。ワカバ。等を吊るして門に張る。そしてワカバに小さなお供えの重ね餅を載せて各神様に供えるのである。その役は私である。祖父の言う通り、先ずお床の神様。先祖様。水屋の水神様。かまど。倉の恵比寿さん。そしてこれをセンチへ、と言う、毎年の事ながら三郎はおかしいなと思った。センチにも神様が居るんじゃろうか。ここの神さん随分クジ運の悪い神様だな。子供ながら思ったものだった。あれから六十年余り、今日、我が家ではお隣よりワカバを分けてもらいあの子供の時と同じようにトイレを始め各神様にお供えをしました。この風習いつまでも続いてもらいたいと願って、、、、、、、、、サブロー