音信

小池純代の手帖から

日々の微々 230907

2023-09-07 | 歌帖
  230907


  ・霜降三首・

     霜始降*しもはじめてふる

  つゆじもよ案じ召さるなしろかねの風になりませ水になりませ


    霎時施*しぐれときどきほどこす

  つれなさの差のいささかをきそひあふ行きのしぐれと帰りのしぐれ


    楓蔦黄*もみぢつたきなり

  秋果てて木々は火のいろ老い人は消ぬがに燃ゆる火影の火色
                            火影:ほかげ 火色:ほいろ
 
                        






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