音信

小池純代の手帖から

日毎の音 枕 201230

2020-12-30 | 日記

  枕


 これやこの枕詞のかかりうけ遠くて古くてしかし間近な


 「日」に掛かる枕詞の多きことなにかあかるき日を待ちゐしか


 長き長き枕なりける旧約の時代を過ぎて悲劇佳境へ


 この夜もたどりつきたり枕とふもつとも小さき仮の宿りに


 笹の葉にそそぐ雪かもくらぐらと枕につもるゆめの雪かも
 





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