読書の森

冷害、酷暑



6月の後半から曇天が続く。
東京の本日の日照時間は0だと言う。
農家ではないが、心配なのは陽に当たらない作物の育ち具合である。
今年の日本は珍しく冷害の年となるのではないか?

冷害と言えば思い出すのが、1993年の「平成の米騒動」だ。
1993年は涼しく陽の光に恵まれない年となり、全国的にひどく低い作況指数となった。
米の獲れ高も記録的に低く、ついにはタイ米など外米を輸入しないと需要に追い付かなくなる騒ぎだった。
私はその翌年の早春に足の手術で入院したが、病院食が外米だった。
この米はちょっと口に合わない、炒めたりするのには向くがご飯としては勝手が違う。
ここで日本産の米の味の良さを痛感したのである。

さて、この前年の1992年はかなりな暑さの夏で、そのお陰か秋の紅葉が美しかった。
経験的に言えば、それ以前から極端な形ではなかったが、暑い夏、涼しい夏が代わる代わる来ていたようである。



確かに昨年は酷暑であった。
だが、これを代わり番この気候とはもう捉えられない。
穏やかな気候変動でなく、異常気象だろう。

生まれてらっしゃらない方が多いだろうが、昭和30年代(1950年代後半)から「暖冬異変」などと例年と違う気候について騒がれたものだ。
世界大戦が終わって落ち着いた先進国の中で、この時代は電気使用量が圧倒的に多くなっていた。
もう、どこも環境異変などと高い声を上げなくなったが、一頃はテレビなどで気候と環境保護の問題を盛んに論議していた。

しかし、もはや元の不便でかつ電力消費の少なかった時代には戻れないのだ。
私自身、牧歌的な地方へ憧れていても、便利な都会生活を有難いと思っている。

暮らしと自然の豊かさのミスマッチにどう対処していけばよいのか。
多分、本当は自然を守ることが命を守る事に繋がるのだと思う。

とりあえず気になる今年のお米、どうか無事に稲が育ってくれるように!

読んでいただき心から感謝いたします。

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