読書の森

ロッキード事件

 

昭和51年明るみに出たロッキード事件は、総理(田中角栄)の犯罪ということから当時一大センセーションを起こしました。
私もTVで、あの角栄さんが逮捕され拘置所に連行される姿を観て、ギョとした事を覚えてます。
 
田中角栄総理が在任時代、米国の航空機メーカー、ロッキード社が苦境に陥った自社を盛り返すために各国に自社機の売り込み作戦を始めたのが事の起こりです。
ここで大規模な汚職が行われたとして、政界人財界人などのそうそうたる面々が被告席に立つ事になったのです。
当時マスコミはこの事件でもちきりで、連日事件に関する報道がありました。
答弁席に立ったお偉方の棒読みのような「記憶にございません」の連発が今でも強烈に「記憶にございます」。

この事件は関係者の謎の死や被告の病死によって、結局謎のままで終わりました。
金銭の授受があった事は確かだったのですが、すっきりとしない事件でした。
 
検察側の調書にも捏造が見られたとか、今と同様に偽情報が飛び交う(ネットを介さないで)事件でした。


田中角栄が逮捕された当時の総理はアンチ田中派の三木武夫です。
これも噂ですが、報道を聞いてハシャギ過ぎて周りから顰蹙を買ったそうです。
三木さんは、金銭的に清潔な総理でしたが党内を一つにまとめる力が欠けていたそうです。
 
そして、この年の9月に行われた衆議院選挙の結果、自民党は惨敗しました。
政治に素人でも、前総理が汚職をした自民党の票が減るのは当然だと思います。
 
そんな前例があるからと言って政権延命を図るために、党を挙げてマスコミも味方にして汚職隠しされたら困ってしまいますが(別に現在の状況について申してはいません)。
 

読んでいただき心から感謝いたします。

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