韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

デリケートなガスコンロ

2006-04-03 05:00:00 | 情報セキュリティ
 読売新聞WEB版から。「松下電器産業は(3月)27日、家庭用ビルトインガスコンロの新製品『GE―NF751』『GE―NF601』で、AMラジオの電波が原因となって炎が消えないなどの誤作動を起こす可能性があるため、発売を中止すると発表した」

 この製品は、天板ガラスに触れるだけで微弱な電流を感知して操作できるそうです。それがあだとなって、AMラジオの電波で誤作動をするらしいです。ガス管がアンテナの役割をはたして、ガスコンロがAMラジオの受信機の状態になって、微弱電流のコントロールができなくなって異常動作をするということです。

 しかし、こんな製品のアイデアを考え出した技術者はえらいと思いますが、実用化一歩手前でつまづいたということですね。自然界は、いろいろな電波がとびかっているので電波によるコントロールは意外とむずかしいのかもしれません。

 このニュースを読んで以前から話題にしている家電製品のネットワーク化の話を思い出しました。あらゆる家電製品にネットワークアドレスを振って動作させるという話です。

 これからは、単純なガスコンロや炊飯器などというものはだんだんと姿を消して、複雑な操作を要求するものが増えてくるのかも知れません。高機能になるのはいいですが、使わない機能が増えても仕方がないですし、上記のガスコンロのような誤動作を起こすような微妙な製品は、かえって消費者にとって迷惑です。

 ガスコンロの火力を調節するのに微妙な操作が必要で、それがAMラジオの電波で誤動作して火事にでもなったらたいへんなことになります。家電製品のネットワーク化も、これと本質的に同じ危うさを持っています。

 われわれ消費者も目先の新しさに気を取られるばかりではなく、それが本当に自分に必要かどうか見きわめる目が必要だということになりそうですね。

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