韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

コンピュータのせい

2005-12-28 06:00:00 | 情報セキュリティ
 その昔、旧国鉄(JR)で乗車券予約のオンラインシステムができた頃、乗車券の発行でミスがあると駅員はきまって「コンピュータが間違えました」といういいわけをしたという、笑い話のような語りぐさがあります。ほとんどの場合、操作する人間の間違いだったと思われるのですが、40年近く前は一般の人はもちろん、それを使う駅員自身コンピュータというものがよくわかっていなかったことの証左なのかもしれません。

 それと似たようなことが、ついて先日おこりました。「コンピュータのせい」というせりふが、TVニュースから流れました。男子フィギュアスケートの全日本選手権でのことです。

 トリノ五輪の選考会を兼ねた大変重要な大会で、その結果判定において前代未聞のミスが起こりました優勝者の取り違えです。いったん優勝は織田選手と発表され表彰までされたのに、コンピュータによる採点にミスがあることがわかり、すぐに優勝を取り消され2位だった高橋選手があらためて優勝と発表され、織田選手は泣く泣く優勝メダルを返還させられ表彰式もやりなおされました。

 選手にとってこんな酷なことはありません。全く、気の毒な出来事でした。聞くところによるとフィギュアスケートの採点は大変複雑で、審判員自身も常にルールブックに目を通し、かつ一人ですべて採点ができず分業制で採点を行っているところへ、集計を行うコンピュータソフトウエアにも誤りがあり、今回のような事態に至ったということです。

 このような背景から、表記の「コンピュータのせい」というせりふが関係者の口から出たというわけです。

 情報セキュリティにおいても、コンピュータソフトウエアの誤りは深刻な事態を引き起こします。普段何気なく話題になるセキュリティホールという言葉、これは情報セキュリティ上の欠陥を表す言葉ですが、結局はソフトウエアの作成時の誤りやその仕様上の不備なのです。

 コンピュータは大変便利な道具です。しかし、それを使うのは人間です。起こったことの最終的な責任は人間がとるべきものです。ですから、コンピュータのせいというせりふは禁句だと私は常々思っています。

 情報セキュリティ上の事件、事故の責任は皆さん自身にあることを、もう一度肝に銘じて頂ければと思います。

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