東証のシステム障害

　本日、朝一番から東京証券取引所のシステムが停止しているそうです。

　原因は、まだはっきりわからないようですが、バックアップのシステムも作動せずこのような全面取引停止という事態に至ったようです。

　このようなケースで、バックアップシステムがうまく動作しないということは、なぜか珍しくなく、結局バックアップとしての用をなさないということになってしまいます。重要なシステムは、二重化、三重化されているはずなのに、障害がそれぞれのシステムの共通の部分で起こってしまうために、全部のバックアップが動作しないということが多いのです。

　このような場合、あわてふためかないで、まず何をすべきかということをあらかじめ手順として準備しておくのが、必要なセキュリティ対策といえます。うがった見方ですが、このような混乱の時こそ、何か悪事をはたらくには絶好の機会ですので、悪意を持った者につけこまれないよう、冷静な対応が必要だと思います。

　大規模システムのトラブルは、影響が及ぶ範囲が大きい上に社会的な責任という観点からも追求を受けることになります。残念ながら、人間のやることに完全はあり得ませんので、このようなことが起こった場合どれだけスムーズに混乱なく事態を収拾できるかということが、一番大切なことだと思います。

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