韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

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下関駅放火事件に思う

2006-01-12 05:00:00 | 情報セキュリティ
 JR下関駅の駅舎が7日未明に放火された件で、ちょっと驚く事実が報道されています。なんと、駅舎にはスプリンクラーが設置されていなかったそうです。そして、それが適法だったと聞いて二度びっくりです。公共の建物はもっと防火対策がしっかりしていると思っていたのですが、商業スペースの広さが今回の場合はぎりぎり設置義務の範囲外(狭い)で、駅舎そのものには設置義務はなかったいうことです。

 しかし、この放火事件で驚くことがもう一つ。愚かな男による衝動的な犯行だったわけですが、いくら古いとはいえ、ライター一つであれだけの建物を全焼させてしまえることが、私には大きな驚きでした。

 由緒ある木造建築の建物を、実につまらない理由(腹が減っていてむしゃくしゃした)で衝動的に燃やしてしまうという人間の愚かさを嘆くと同時に、あんな簡単に、駅舎が数時間で全焼してしまったこともまた、それ以上に嘆くべき事態だと感じています。

 企業が法律を順守することをコンプライアンスといいますが、今回の場合は適法状態だったので、必ずしもコンプライアンスに問題があったと言えるか微妙なところなのですが、単に適法か違法かという以外に、倫理的、道徳的に問題ない行動かどうかも、企業コンプライアンスでは問われます。

 そのような意味で、セキュリティ上は防火対策とコンプライアンスに問題があったと言えると思います。たとえ法律違反ではなくとも、あのような大きな公共の場所、しかも木造で燃えやすいわけですから、そのような駅舎に積極的にスプリンクラー等の防火設備を設けていなかったわけですから、道義的には大きな問題があると言わざるを得ません。

 JR西日本は、この点を問われるわけで、放火事件とはいえ昨年の宝塚線の脱線事故に続いてまたまた企業イメージを低下せてしまったわけです。

 今回は火災ということで一見情報セキュリティと関係がなさそうですが、ISMS(ISO27001)でも施設、設備のセキュリティ対策が要求事項にはいっていて、今回のような火災に備える義務も当然含まれているのです。

 情報セキュリティというと、とかくコンピュータシステムそのものやウイルスなどに目が行きがちですが、今回のような情報機器と関係ない部分でも大いに関連があるということを知っていてもらえればと思います。

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