ライブドア堀江社長の逮捕事件であらためて脚光をあびるのが企業コンプライアンスの問題です。
お金儲けのためなら、世の中にルールとされていること以外なら何をやってもいいという考え方ははたして正しいのかということがあります。
たとえば、証券取引についてはルールがあります。堀江氏は今まで、法律や世間一般のルールと思われていることの抜け穴をついた形で証券取引を実行し、巨大な利益をあげ、また自社株の価格をつり上げることに成功してきました。
堀江氏がTVのインタビューで語っていたことで印象的なのが、モラル、モラルというのならそれをルールブックに書いておいてください。ルールブックに書いてないことをやってはダメだと言われたって、そんなこと困ります、というせりふがあります。
これは、確かに理屈は通っていて、ビジネスにおいてはできるだけのことを明文化しておくべきだということを彼はいいたかったのかもしれません。これはこれで正論なのですが、だからといって、明文化されていないモラルというものが何の意味もないということにはなりません。
モラルという言葉は、世間一般で明文化されていない規範を指すという定義を、ここではしておきます。法律や規則という明文化されていないモラルという規範から、われわれは逃れることはできません。
そして、モラル以上にもっと重要なものが倫理です。倫理というのは、人の心の中にあって、他から強制されることなく、自ら規範を守ろうとする気持ちと定義しておくことにします。
実は、法律、モラルと同じかそれ以上に倫理というものが重要だと私は考えています。それは、もしかしたら直接表に出ず行動とはならないかも知れませんが、何かを実行するときの姿勢とでもいうべきものです。
倫理観は、人間の行動ばかりでなく企業の活動においても大切です。その企業の活動の背景に見えるもの、もしかしたら言葉でなかなか言い表せない姿勢というものが実は大切なのです。法律やモラルと順守するためのベースとなる部分と言った方がわかりやすいかもしれません。
堀江氏の言動をみていると、今では使い古された観のある、一つの言葉が浮かんできました。「金の亡者」。これは、なかなかうまく堀江氏を的確に表現していると思います。
お金にあまりにも執着する彼の態度からは、きちんと企業コンプライアンスを順守しようという考えはみじんも感じられません。何とかお金を稼ぎたいという執念にもとれる行動が彼を人の道から踏み外させたのでしょうか。彼はお金に執着しすぎて身を滅ぼしてしまったのです。
そして、そのお金を稼ぐという行為も、実際にお金を稼ぐのではなく複雑に株取引の抜け穴をかいくぐった末の見せかけだけのお金儲けに終わってしまいました。会社の株価をなりふり構わずつり上げようとする手法は、こうして破綻してしまいました。
情報セキュリティ対策においても、企業コンプライアンスの問題は重要な位置を占めていますが、最終的には経営者個人の姿勢が問われるのです。倫理などという言葉を持ち出すと説教臭いと思われがちですが、実は人がまっとうに生きていくために絶対に必要な要素なのです。そして、企業は人が経営します。ですから、企業にとっても倫理感のあるなしはとても重要な問題なのです。
「人の心はお金で買える」と堀江氏は自著で述べて物議をかもしました。これは、「お金で買える人の心もある」と言い換えれば確かに真理だと思います。しかし、次もまた真理です。「お金で買えない人の心もある」。
堀江氏の誤りは「人の心はすべてお金で買える」と思ったことから始まったのではないでしょうか。目先のお金に目がくらんで、人間として生きていく上で必要な基本的姿勢を見失ったのか、それとも、幼少から成長する過程でそのような目に見えない心の問題を考えてみたことがなかったのか、どちらかなのかもしれません。
今回のライブドア問題は、倫理や企業コンプライアンスについて考える良いきっかけをわれわれに与えてくれました。
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たとえば、証券取引についてはルールがあります。堀江氏は今まで、法律や世間一般のルールと思われていることの抜け穴をついた形で証券取引を実行し、巨大な利益をあげ、また自社株の価格をつり上げることに成功してきました。
堀江氏がTVのインタビューで語っていたことで印象的なのが、モラル、モラルというのならそれをルールブックに書いておいてください。ルールブックに書いてないことをやってはダメだと言われたって、そんなこと困ります、というせりふがあります。
これは、確かに理屈は通っていて、ビジネスにおいてはできるだけのことを明文化しておくべきだということを彼はいいたかったのかもしれません。これはこれで正論なのですが、だからといって、明文化されていないモラルというものが何の意味もないということにはなりません。
モラルという言葉は、世間一般で明文化されていない規範を指すという定義を、ここではしておきます。法律や規則という明文化されていないモラルという規範から、われわれは逃れることはできません。
そして、モラル以上にもっと重要なものが倫理です。倫理というのは、人の心の中にあって、他から強制されることなく、自ら規範を守ろうとする気持ちと定義しておくことにします。
実は、法律、モラルと同じかそれ以上に倫理というものが重要だと私は考えています。それは、もしかしたら直接表に出ず行動とはならないかも知れませんが、何かを実行するときの姿勢とでもいうべきものです。
倫理観は、人間の行動ばかりでなく企業の活動においても大切です。その企業の活動の背景に見えるもの、もしかしたら言葉でなかなか言い表せない姿勢というものが実は大切なのです。法律やモラルと順守するためのベースとなる部分と言った方がわかりやすいかもしれません。
堀江氏の言動をみていると、今では使い古された観のある、一つの言葉が浮かんできました。「金の亡者」。これは、なかなかうまく堀江氏を的確に表現していると思います。
お金にあまりにも執着する彼の態度からは、きちんと企業コンプライアンスを順守しようという考えはみじんも感じられません。何とかお金を稼ぎたいという執念にもとれる行動が彼を人の道から踏み外させたのでしょうか。彼はお金に執着しすぎて身を滅ぼしてしまったのです。
そして、そのお金を稼ぐという行為も、実際にお金を稼ぐのではなく複雑に株取引の抜け穴をかいくぐった末の見せかけだけのお金儲けに終わってしまいました。会社の株価をなりふり構わずつり上げようとする手法は、こうして破綻してしまいました。
情報セキュリティ対策においても、企業コンプライアンスの問題は重要な位置を占めていますが、最終的には経営者個人の姿勢が問われるのです。倫理などという言葉を持ち出すと説教臭いと思われがちですが、実は人がまっとうに生きていくために絶対に必要な要素なのです。そして、企業は人が経営します。ですから、企業にとっても倫理感のあるなしはとても重要な問題なのです。
「人の心はお金で買える」と堀江氏は自著で述べて物議をかもしました。これは、「お金で買える人の心もある」と言い換えれば確かに真理だと思います。しかし、次もまた真理です。「お金で買えない人の心もある」。
堀江氏の誤りは「人の心はすべてお金で買える」と思ったことから始まったのではないでしょうか。目先のお金に目がくらんで、人間として生きていく上で必要な基本的姿勢を見失ったのか、それとも、幼少から成長する過程でそのような目に見えない心の問題を考えてみたことがなかったのか、どちらかなのかもしれません。
今回のライブドア問題は、倫理や企業コンプライアンスについて考える良いきっかけをわれわれに与えてくれました。
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