会津屋

東海道関宿、地蔵院前の手作りおこわと、蕎麦の店の紹介ブログです。

遥か海の向こうから・・・。

2007-06-25 20:46:49 | Weblog
 梅雨に入り、普段なら忙しい日曜日も、あいにくの雨の為ひっそりとしていました。午後3時、お店の従業員さんも早めに片付けて帰られ、私もそろそろ片付けはじめようかと思っていたころでした。
 番傘のある西のテーブル席に、最近よく来られる外国人の男性が座られました。
 彼は、コーヒーをオーダーされると、暖簾越しに地蔵院を撮ってみえました。
 「以前にも、何回かいらしていただきましたよね・・・?」とお聞きすると、「はい、市内に住んでいます。」と・・・。
 彼は18年前に日本に来られ、日本人の女性と結婚されて、市内の大手企業の英会話の講師の仕事をするかたわら、フリーで写真を撮り、雑誌に投稿して見えるそうです。
 彼は、関宿をとても好きになり、オーストラリアに住む80歳のご両親が来日された時も、関宿を案内されたそうです。
 ご両親も、このふるい町並みを、とても気に入られたとか・・・。
 「今、昔と違って、日本はとても安く来ることが出来る国なんです。でも、私の国の人達は、東京や京都は知っていても、この町を知りません。とても残念に思いますね・・。この町に、観光案内所はないのですか?ホームページなどで紹介していただけるとよいのですがね・・。」
 「観光案内所は、有りますよ。ホームページも作られていると思います。」
 「それは、英語ですか?」
 「いえ・・・。日本語です・・・。」
 彼は、インターネットを使って、外国向けに英語でこの町を紹介すれば、ここに来たいと思う外国人は沢山出来るはずだ、というのです。
 しかし、その為には、それに対応できる数の宿泊施設が必要です。
 街道沿いに、宿泊施設は一軒のみ。この町の情緒を味わえるような旅館もひとつもない。
 「皮肉な問題です。昔ながらの有名な宿場町に、泊まることの出来るところがないのですから・・・。」


 外国人ならではの発想と、スケールの大きさ・・・。新しい角度からの目線と感性の豊かさ・・。
 あいにくのお天気のお陰で、勉強をさせていただきました。


 レジで清算を済ませた彼は、一枚の紙を母と私に手渡しました。
「英語の事、外国の文化の事で、なにか御困りのこと、お役にたてることが有ればいつでも連絡してください。」と、言葉を添えて・・。
 
 人間、わがままなもので、忙しいといっては不満を言い、暇すぎる、と言っては心配をする・・。今日のように、お客の足が向かないと、ちょっと不安になったりするのです。
 しかし、こうして、ゆっくりお話を聞くことが出来たのも、この梅雨の長雨のお陰だと思いました。
 

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3 コメント

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Unknown (デビーッドヨン)
2007-06-30 10:15:25
こんにちは。
この間美味しいコーヒを飲ませて頂きましてありがとうございました。梅雨の日曜日は、写真大好きの私には非常につまらないけれど先週はいつもと違ってとても楽しい時間でした。私は関が大好き。外国人の観光者は関について何も知らないこと非常に残念に思います。私に面白くてきれいな町が有るのに。。。。もったいない。もっとたくさんの外国人観光客がくるのが望ましいですね。よろしく。

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コメントありがとうございます。 (会津屋)
2007-06-30 21:08:27
デービットさん、早速のコメントありがとうございます。そして、先日は参考になるお話をありがとうございました。 私も、思いがけなく愉しい一日を過ごさせていただきました。関宿の街道は歴史の玉手箱・・。ここを生活の場とする私達にはごく当たりまえで気づかないことに、外国の方々は感動されるのでしょう。今月から、当店に亀山市の産業活性化プロジェクトチームの方々が、お店の経営についてのアドバイスに来てくださいます。デービットさんから伺ったことも、参考にして、一緒に考えて行きたいと思います。
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それから・・・。 (会津屋)
2007-06-30 21:11:33
デービットさん、雨の日は、いつもあんな感じです。笑。これからも、つまらない雨の日には、ちょっとお店を覗いてくださいね・・・。お待ちしています。
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