400ページ超えのこの本を
イッキに1日で読んだ。
読後感は悪くない。
主人公達のそれとは全く違うけど、
自分の結婚を重ね合わせて
夫婦のスタート地点の周辺を
回顧してみるきっかけになった。
今日が、取り分けて暇な日
と言う訳でもなかった。
図書館に随分前に予約して
ようやく届いた本なのに、
実際はこの分厚さに圧倒されて
ページを開くのさえ躊躇してた。
人気の本だから予約待ちも多く、
返却期限が来ても延長出来ない。
こういう時には先ずは行動。
30分だけでも読み進めようと
ダイニングテーブルについたのは
午前10時半を回った頃だった。
ところが30分どころでは無くて
一応決まっていたいくつかの予定を
勝手に明日の予定にしてしまう程
ハマってしまったのだ。
月1回の石けん作りにも
参加確認の電話が鳴るまでは
お休みしちゃおうかと思うくらい。
日に2,3レッスン受ける
オンライン英会話の方も今日はパス。
そんな中でも
最低限の事は終えなくちゃと
家の事はササッと片付ける。
ああ、そう言えばこんな感覚、
なんだか懐かしい気がする。
「宿題終わったら、
今日発売のマンガ買いに行くんだ〜!」
「このバイト終わったら、
家に帰って真っ先にビール飲むんだ〜!」
みたいに、
課題の前にご褒美を用意して
自分を奮い立たせる感覚。
私の場合、
逆に先にやりたい事を楽しんで、
「これからその分頑張るゾー!」
の方が多かったかも知れないが。
いずれにせよ、
読み始めた時に分泌された
ナントカって言う脳内物質の影響で
通常のルーチンの重要度が
ないがしろにされたのは確かだ。
何が私をそんなに惹きつけたのか。
ちびまる子ちゃんじゃないけど、
全く違う状況の私にでさえ
主人公の心情や行動のどこかが
自分のそれと重なるのだと思う。
人気作家の作品の多くは
表には見えにくい人間の裏側を
上手に描いて
「コレって、私かも」
と思わせてしまうのだ。
実際には、
全然似たところが無くても
ストーリーの中に
自分を見つけて共感させる。
そうそう、
あるある、
だよね〜って。
そういう自分に気付いて
また現実の自分の世界を
改めて捉え直す。
うん、今の生き方で
もう少しいけると思う。
ぼんやり
そう思った。