カンナリゾートヴィラには、よくお1人旅のお客様がお見えになります。55㎡のお部屋を1人でのんびりと過ごす・・・外は、アジアンガーデン、海を望む屋外プールにチャペル。のんびりと読書したり、散歩したりとリラックスを楽しむ。1人だからできること。1人が意外と快適と言う事もたまにはある。普段は、都会で人ごみでもまれている生活から飛び出して・・・。
朝、鳥のさえずりで目覚めて、窓を開けて早朝のさわやかな風を部屋いっぱいに取り込む。朝食の時間までまだ少し早い。ホテルのレストランへの道を遠回りして海辺にでてみることにした。東海岸では、珍しく海がめの産卵地があった。朝の涼やかな風が、体を通り抜けて行く。静かな時間を過ごしていると、意外な発見があったりする。海辺で、波の音や風を感じながら過ごす時間は、何ものにも代えがたい。朝食を終えて、部屋でもう一度ベッドにもぐりこむ。なんと贅沢な、なんと素敵な時間なんだろう!読みかけのアガサクリスティーをベッドに持ち込んで読みふける。10年前にこの本に出会ってから、久しぶりに読み返してみることにしたのは、1人旅のせいかもしれない。フロントそばのライブラリーにあったアガサクリスティーを借りて部屋に持ち込んでみた。なんだか、あの頃、生きることに必死なっていた自分が可愛く思える。そんな思いがふと蘇ってくる。
昼の暑い最中には、冷房が効いた部屋の中で午睡を楽しんで、日暮れ頃に、散歩に出かける。沖縄の太陽は容赦がない。ただじっとしているだけで汗が噴出してくる。太陽が東京の10倍くらいのパワーを持っている感じがする。それでも、昨日は、プールサイドで、冷たいアイスティーにミントの葉を浮かべて、陽射しと戯れた。プール担当の若者が、汗だくになりながら一生懸命働く姿を眺めていた。こんな風に過ごす時間がとっても快適に思える1人旅もたまにはいいかも知れない。