あくたの日記

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羊毛ワンコができるまで

容疑者Xのアレ(ネタバレ注意)

2008-11-16 12:56:00 | Weblog
「容疑者Xの献身」
この映画をまだ見ていない人は読まないでください。
吾郎がスマステのツキイチゴローで言った
「アレはないほうが良かった」のことですが、
私が思うには(夫が教えてくれたんですが)
最後に港で、最初の凶器となったガラスか何かの丸いオブジェが
水底から引き上げられたじゃないですか。それが「アレ」だと思います。
あのシーンによって、松雪母子の犯罪の証拠が見つかってしまったんです。
天才数学者(堤真一)が練り上げた計画によって、彼がひとりで罪を被り、
松雪母子の犯した罪の証拠が見つかるのは
何十年も後だから、松雪さえ黙っていれば完璧に
その罪を隠すことができる、と言っていたのにあっさり見つかったのが
とても興ざめだった、ということじゃないでしょうか。
天才が自分の一生を台無しにしてまで作り上げた
完璧な計画なのだから、松雪(役名忘れたので)が元夫を殺害したことを
湯川学が見抜いたとしても、
状況証拠が見つからずに不起訴になる、という筋書きだったはずです。
自分と同じ天才湯川による推理、そして
唯一の誤算だった松雪の良心の呵責によってのみ
その計画は破られる、という方が美しい。
できれば、松雪が元夫を殺した時の状況証拠は
永遠に見つからない、というふうでなくては
堤の天才性が表現されない。
その「天才的」な完全犯罪の証拠が
普通に近海の水底から見つかってはいかんでしょう。
そんなにすぐに見つかるような捨て方は
天才はしないはずです。
コメント
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