「容疑者Xの献身」
この映画をまだ見ていない人は読まないでください。
吾郎がスマステのツキイチゴローで言った
「アレはないほうが良かった」のことですが、
私が思うには(夫が教えてくれたんですが)
最後に港で、最初の凶器となったガラスか何かの丸いオブジェが
水底から引き上げられたじゃないですか。それが「アレ」だと思います。
あのシーンによって、松雪母子の犯罪の証拠が見つかってしまったんです。
天才数学者(堤真一)が練り上げた計画によって、彼がひとりで罪を被り、
松雪母子の犯した罪の証拠が見つかるのは
何十年も後だから、松雪さえ黙っていれば完璧に
その罪を隠すことができる、と言っていたのにあっさり見つかったのが
とても興ざめだった、ということじゃないでしょうか。
天才が自分の一生を台無しにしてまで作り上げた
完璧な計画なのだから、松雪(役名忘れたので)が元夫を殺害したことを
湯川学が見抜いたとしても、
状況証拠が見つからずに不起訴になる、という筋書きだったはずです。
自分と同じ天才湯川による推理、そして
唯一の誤算だった松雪の良心の呵責によってのみ
その計画は破られる、という方が美しい。
できれば、松雪が元夫を殺した時の状況証拠は
永遠に見つからない、というふうでなくては
堤の天才性が表現されない。
その「天才的」な完全犯罪の証拠が
普通に近海の水底から見つかってはいかんでしょう。
そんなにすぐに見つかるような捨て方は
天才はしないはずです。
この映画をまだ見ていない人は読まないでください。
吾郎がスマステのツキイチゴローで言った
「アレはないほうが良かった」のことですが、
私が思うには(夫が教えてくれたんですが)
最後に港で、最初の凶器となったガラスか何かの丸いオブジェが
水底から引き上げられたじゃないですか。それが「アレ」だと思います。
あのシーンによって、松雪母子の犯罪の証拠が見つかってしまったんです。
天才数学者(堤真一)が練り上げた計画によって、彼がひとりで罪を被り、
松雪母子の犯した罪の証拠が見つかるのは
何十年も後だから、松雪さえ黙っていれば完璧に
その罪を隠すことができる、と言っていたのにあっさり見つかったのが
とても興ざめだった、ということじゃないでしょうか。
天才が自分の一生を台無しにしてまで作り上げた
完璧な計画なのだから、松雪(役名忘れたので)が元夫を殺害したことを
湯川学が見抜いたとしても、
状況証拠が見つからずに不起訴になる、という筋書きだったはずです。
自分と同じ天才湯川による推理、そして
唯一の誤算だった松雪の良心の呵責によってのみ
その計画は破られる、という方が美しい。
できれば、松雪が元夫を殺した時の状況証拠は
永遠に見つからない、というふうでなくては
堤の天才性が表現されない。
その「天才的」な完全犯罪の証拠が
普通に近海の水底から見つかってはいかんでしょう。
そんなにすぐに見つかるような捨て方は
天才はしないはずです。