一連の芸能界の問題に対して北野武氏が語った「エンターテイメント業界の入れ替わり時期なのかもしれない」という言葉はまさにその通りなのかもしれないと共感した。
師弟関係や上下関係が厳しい芸能界ではあるが、もちろん納得できないも者や食えない者は業界から離れていく入れ替わりの激しい世界でもある。
昨今のタレントと呼ばれている方たちはエンターテイメントをどう考えて露出しているのか甚だ疑問なんだけど、あえて言うならサラリーマンタレントとでも称するのが妥当なんだろう。
芸能の技や話術などのノウハウを師匠に教えてもらい(見て覚えろと言われる場合もあるが)そのお礼として自然発生的に身の回りの世話をするのが師弟関係だろうと思う。
楽屋でも師匠と同じ畳に座ることは許されず、土間に立ったまま(土間でも座らせてもらえるのはありがたいこと)常に動ける体勢でいるのが弟子の務めだ。
当然、先輩後輩関係も同じことだ。
今や師匠を持たないものが大半なんだろうから、まず「なぜそんなことをしなければならない?」と理解できないはずなんじゃないかな?
しかし、この辛さが芸能の肥やしになり、また、やがて自分が弟子を持ったときの教訓になる。
それだけ自己犠牲を払って掴み取るのが芸能界であると昔の芸能人はみな思っている。
そういう業界ってワケなんだが、それが正しのか正しくないのかは今の風潮では正しくないのだろうね。
特に素人を当たり前のようにテレビ番組に起用するようになってから、エンターテイメント業界は変わり始めてきたように感じる。
言いたいことを言ってキレるのは今や「キレ芸」と当たり前になってきているが、あれは芸ではない。
また、今の風潮を作っているのはやはりテレビやラジオ番組であり雑誌などの各種媒体であると思うし、もうちょっと考えて制作してみてはどうだろうか?
伝統や格式を守るというのならはなはだ疑問に思う点も多々あるのだが、せめて先輩に対する敬意はしめせと言う事だ。
話は長くなってしまったが、変わるべき業界の体質は変えて、伝統は守るべきなのでは?と思います。
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