

少しだけ過ごしやすい朝でした。
ちょうど4年前の今頃のできごとについて・・・・

それまで、家に帰りたいは、毎日のように続いていましたが、
一人で家に帰りますと言って、そのまま朝にちょっと出かけてしばらくして、
もどってくるのが、ほぼ毎日のように続いていた2002年のことですが、
その後、徘徊?とは無縁の状態だったので、安心していました。
安心しきっていたので、私は、自分の部屋で寝ていました。
ある日、7時ごろ目を覚まして母の部屋をのぞいたところ、母の姿が見えません。
いなくなった・・・・・・
私は慌てました。
長い間、徘徊は起こらなかったので、安心していたのに・・・・
どうしよう!
今までとは違う
前の徘徊だったら、しばらくすると戻ってくるので、あまり心配することも、
なかったけれど、あの時以来、2年の月日が流れているので、私は、焦りました。
母の服装は、パジャマに素足のまま靴を履いて出ている。
寒いのに、風邪をひく・・・
朝は肌寒いので、このまま長い時間見つからなかったら、どうしよう
私は慌てていたので、パジャマ姿のまま近くの派出所へ、届けに行き、
その後近所の人にいなくなったことを伝え、仕事に行く人たちは、駅前を注意して
見ておくとのことで、お願いしました。
私は一度、家にもどって服を着替え、そのまま探しにいきました。
最近近くの電柱に、お年寄りの行方不明の貼り紙があり、早く見つかればいいのに
と思いながら見ていました。
この方も認知症で徘徊をしてどこかへ~
今度は母の番?
そんなこと・・・・
どうしよう~
早く見つかりますようにと、神様に祈る思いでした。
私は何をどうすればいいのか、ただ焦るばかり・・・・
もしものことがあったら、私は一生後悔する
何で2階で寝ていたのだろうか・・・・
どうして、母の隣で寝なかったのだろうか・・・・
私は毎朝、5時に目が覚めるので、安心し過ぎたようでした。
ほんの少しの気の緩みが、大きなミスを起こしてしまうことを・・・・・
しばらくしてから、警察から連絡があり、○○病院で見つかりました。
えっ!病院で~
まさか・・・事故? そんなこと
何かあったの~ どうしよう~
目の前が真っ暗な状態
冷静に対応しなければ・・・・・
警察の方の話を聞くと、
パジャマ姿でウロウロしている母を、この病院の夜勤明けの看護婦さんが、
見つけ、もしかしたら自分の病院の患者さんかも知れないと思い、
病院へ連れて行ったそうです。
病院の患者さんでないとわかり、警察に届けてくれたそうです。
警察の方から、元気ですから安心してくださいと、言われた時、涙が出ました。
病院まで迎えに来てくださいと言われましたが、
送っていったほうが早いので、送りますとのことでした。
2度目のパトカーでのお帰りでした。

近所の方も良かったね~

家に帰って来たの・・・・
何もなかったかのように答えていました。
母の体は芯から冷え切っていました。
その後入浴をさせて、もう一度寝させました。
母が眠っている間、涙が止まりませんでした。
もし、見つかっていなかったらと思うと、生涯の後悔になっていたことでしょう
見つけてくださった、あの看護婦さんに感謝、感謝でした。
その後、看護婦さんにお礼の挨拶に伺ったところ、
いつも、すれ違いでお会いすることが、出来きませんでした。
この時をきっかけに、母の隣で寝ることになりました。
徘徊の恐ろしさを実感した私でした・・・・
この日を最後に徘徊が終わりました。
これからは、また新たな問題が出てくるのでしょう

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