ん~、
親子、
特にオヤジと息子の描写といったら
重松さんだなー。
不器用ながらも
人間味あふれる主人公の気持ちが
しんみりせまる本です。
読書の秋に
◎物語
昭和三十七年。
瀬戸内海に面した街、備後市。
二十八歳のヤスは、待望の長男アキラが誕生し、
生涯最高の喜びに浸っていた。
愛妻、美佐子と、我が子の成長を見守り、
幸せを噛みしめる日々。
それは、幼い頃に親と離別したヤスにとって、
ようやく手に入れた「家族」のぬくもりだった。
しかし、その幸福は、突然の悲劇によって打ち砕かれてしまう――。
困難に直面するたび、不器用に戸惑い、悩みながら、
それでも我が子の幸せ第一に考え、
息子を育てる父親の、喜びと哀しみ。魂が涙する、父親物語の最高傑作!