まずは自己紹介を兼ねて。
私は今、とある別荘地に滞在しています。ここのおもな交通手段は自動車。私は車を所有していないのでバスを使って移動することになりますが、そのバスの本数がとても少なく一時間に一本あるかないか。自分が今までどれだけ便利な場所で生活してきたのかを実感します。
「パンが食べたい!」
そう思ってもそんな簡単にパン屋さんには行けません。これはパン屋に限ってのことでなく。ただ車さえあれば話は別で、ちょっと車を走らせれば別荘地の中にお洒落なお店が点在しています。「車を持ったら?」と友人知人に言われることもありますが、無理無理。私は20年以上も車を運転していない正真正銘のペーパードライバーなのです。
しかし、別荘地をのんびり散策しながらその中に点在するお洒落なお店を訪れてみたり、地元の方に車で連れて行ってもらったりするのも楽しみの一つ。
先日、地元の方がおしゃれなパン屋さんに連れて行ってくれました。
この辺りのお店のほとんどがそうなのですが、こちらのパン屋さんも民家のなかに突如として現れました。地元の人だけでなく観光で訪れた人にも人気があるらしく、いつも混んでいて『なくなり次第終了』で閉店してしまうとか。
ご自宅と店舗が繋がっており、エントランスのお洒落な木製の階段を登ると、同じく木製のベランダがあり、そこが店舗の入口になっていました。木製の可愛らしい店内。真ん中のテーブルには美味しそうなパンがいっぱい。
この日は幸運にも空いていて、すでに売切れのパンもありましたが、まだまだ好みのパンを選んで購入することができました。お目当てはテーブルの中央にあるチョコレートブラウニー。自分用と差し上げる用の併せて5個をトレーに載せて、再びあとの残りをどれにするか悩む。
結果、3種類のパンを購入し、近くのカフェでコーヒーを飲んで帰宅。
※近所のイメージ画像
早速、買って帰ってきたパンの一つ、シナモンロールをガサゴソと袋から取り出してパクリ。美味しい。待てよ、こんなお行儀悪く食べてないで、お皿を出して紅茶でも入れよう。外はまだまだ明るい夏の空。生い茂った濃い緑を窓から眺めながら、いつもよりちょっと早めのお夕飯。
以前のように歩いて行ける範囲にパン屋さんが選び放題にあって、ネットや雑誌で紹介されたパン屋さんにすぐに行けてしまうような場所に住んでいた頃と、そんな簡単には行けない場所に滞在している今とだと、同じように美味しいパンでも有難みがぜんぜん違う。
来年までこちらの土地に滞在する予定。滞在記録を中心に思うままに綴っていこうと思います。