ちょっと前のお話。先々月の終わり頃でしょうか。各国の家庭料理を食べさせてくれるという素敵なレストランへ知人が連れて行ってくれました。「ここよ」と知人が車を停めたのは伊豆高原の山の中。車を降りて木々に囲まれた階段を上ると、目の前に現れたのは不思議なとんがり屋根の建物群でした。
まるでおとぎ話にでも出てきそうな雰囲気の建物です。こちらは国内はもちろんのこと海外のメディアにも取り上げられているとか。
完全予約制のこちらのお店。女性がお二人そで切り盛りされています。お二人が今まで旅した国や海外の友人から教わった料理を提供しているそうで、この日のコースはポルトガル風の家庭料理でした。
<1皿目、前菜>
前菜は新鮮な伊豆野菜のプレート。新玉ねぎは皮つきのまま丸ごとグリルされており、とろりと柔らかく幸せを感じる味わい。
<2皿目、野菜料理>
こちらは伊豆の特産物ヤーコンだったかと。南米原産のヤーコンの丸焼き。焼き芋のような甘くて優しい味わいの一品でした。
<3皿目、白身魚>
エスカベッシュ。南蛮漬けに慣れ親しんだ日本人の口にはとてもよく合います。スペインやポルトガルとの交易に感謝。当時の幕府よ、ありがとう。
<4皿目、たまご料理>
トルティーヤ。スペイン風オムレツに伊豆の野菜がふんだんに使われていました。伊豆半島はたまごも特産のひとつのようで、以前にそれはそれは美味しいエッグタルトを食べたことがあります。
<5皿目、肉料理>
ジャルディネイラ。ポルトガルのビーフシチュー。『西洋風肉じゃが』といったところでしょうか。優しい味付けが懐かしさを感じます。
<6皿目、ごはん>
そら豆の炊き込みご飯。日本人には嬉しい〆のごはんです。
<7皿目、デザート>
ポルトガルの伝統的なお菓子の一つであるパンデローとプリン。満腹なのに美味しくてパクパクと別腹へ。
そして食後のコーヒー。
大満足なお味と内容。そして温かみのある店内。最後にはお二人が外まで出てきてお見送りをしてくださいました。海外からの取材も多いそうですが、気取らないお二人の笑顔がとても素敵でした。
また伺います。ごちそうさまでした。