心が満ちる山歩き

美しい自然と、山に登れる健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山・街歩き・温泉・クラシック音楽‥‥

奥多摩・川苔山 日帰りで歩ける名瀑のコース

2020年03月08日 | 奥多摩・高尾・陣馬


川苔山(1,363m)


 「 仮に奥多摩の山々を並べて人気投票をするならば、川苔山は相当の票を集めるに違いないと思う。上位を獲得するのはもちろんだし、雲取山や大岳山などと一位二位を争うかもしれない。理由は以下の数々。 」・・(浅野孝一・打田鍈一・楠目高明・横山厚夫著『関東百山』(実業之日本社)
 『関東百山』でこんな風に紹介されている川苔山ですが、挙げられた「理由」に百尋ノ滝が1つもでてこないのは不思議です。
 落差40mの百尋ノ滝は、川苔山の一番の見どころだと思います。
 奥多摩駅から川乗橋までバスに乗ります。林道歩きが終わると渓谷沿いの登山道になります。新緑の美しいコースを、木製の小さな橋を何回も渡りながら登っていくのはとてもすがすがしい気分になれます。
 最初は途切れ途切れに見える大きな滝が、近づくと1本の大きな流れに変わりました。
 背後は大きな岩の絶壁です。黒い岩が、滝筋のところだけ白く輝いています。滝壺の水面も1本の真っ白な線になっています。
 豪快な流れを間近で眺めることができるのもいいです。
 残念ながらこのコースは、2019年の台風19号の影響で通行止めです。また歩くことができることを願います。


 川苔山の名前は、谷でカワノリが採れることが由来です。カワノリは川で採れる食用の海苔ですが、食べたことも見たこともありません。日本では絶滅危惧種になってしまっています。山頂の標識は「川乗山」で、バス停の名前も「川乗橋」でしたが、これはしっくりきません。穏やかな斜面を登るとたどり着く山頂は広場のような場所で、とても賑わっていました。霞んでいるとはいえ眺望がきき、東京都で一番高い雲取山の穏やかなピークも見えましたが、印象に残ったのは滝の方でした。





 (登頂:2013年5月中旬)



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