前夜に豊科駅近くのルートインで一泊し、翌日大糸線とバスを乗り継いで登山口の中房温泉へ行きます。登山口までバスが出ているのはとても助かります。 . . . 本文を読む
笠新道を下り、しばらくすると杓子平カールに出ます。大きなカールのはずですが、今までもっと大きい眺望の中を歩いていたので、小さくまとまって見えます。開放的な稜線歩きだったのが、箱庭の雰囲気に変わり、同じ笠ヶ岳の中に2つの世界が存在しているようです。 . . . 本文を読む
南の方角には焼岳・乗鞍岳、そして御嶽山までが直線状に並んでいます。北には薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳と聳え、3つの山の頂上を結ぶと正三角形になります。星図が地上に降りてきたような眺望を楽しみました。 . . . 本文を読む
北アルプスのどこからでも見つけることができる山ですが、単純なようで奥深い山だと思います。西鎌尾根を下る途中、笠をかぶった山は少しずつ姿を変えて、やがて数多くの尾根を従え、まるで十二単をまとったような姿を現すのです。 . . . 本文を読む
硫黄乗越を越えて硫黄尾根を反対側から眺めると、さらに凄さがあらわになってきました。硫黄尾根の山々は火山ではありませんが、標高を下げた硫黄沢からは1,000mを超える高さの噴煙が上がったこともあるといいます。 . . . 本文を読む
西側には笠ヶ岳が待ち構えています。笠の形をしているのは頂上だけで、屏風のような岩が横たわっています。笠の右下には槍ヶ岳の影が映っています。大キレットが大きく落ち込んでいるのも、影の形で分かります。 . . . 本文を読む
槍沢ロッヂに出ます。三脚の上に双眼鏡があり、「槍が見えるよ」と書いてあります。たしかに槍ヶ岳でした。双眼鏡がなくても、大きな木と木の間から頂上が見えました。双眼鏡がなければ、見逃してしまうところでした。 . . . 本文を読む