心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

山と風景印 東北の山々(6) 岩木山 北海道最南端を走るバスの風景

2024年08月13日 | 風景印いろいろ


 (つづき) 北海道松前町、白神郵便局の風景印です。山は青森県の岩木山です。北海道から津軽海峡を挟んで本州の山を眺めた構図の、ユニークな風景印です。 


 地図を見ると、こちらは北海道最南端の郵便局と分かります。付近には北海道最南端の白神岬もあります。
 北海道本島では最北端の宗谷岬や、最東端の納沙布岬と違い、最南端の白神岬の名前はあまり知られていません。
 しかし、北海道新幹線の木古内駅から白神岬を経て松前町へ至る函館バスに乗ると、素晴らしい車窓を楽しむことができます。岬が近づいてもずっと山の中を走り、なかなか海の気配がしないのは、本州側の津軽半島と似ています。「青函トンネル記念館前」バス停を過ぎて福島の町に入り、「福島漁港前」まで来るとようやく海が見えました。
 進むたびに明るくなったり雲に覆われたり、吹雪いたり吹雪かなかったり、少しの距離で天気が目まぐるしく変わります。吹雪いている時でも、海面に陽が差して眩しいこともあります。「船揚場」の標識が多くあります。波から劇的な海に向かって巨大な岩が一気に落ち込んでいるのが豪快でした。
 車窓は完全に北海道のものですが、途中に「博多」や「唐津」という九州のようなバス停が出てきて驚きます。
 松前からはバスを乗り継いで、海岸沿いをさらに西へ進むことができます。日本海に見える島は渡島小島のようです。島の斜面は真っ黒な崖のようになっていて、雪で真っ白のところと雪の全くないところが両方ありました。渡島小島のさらに西には渡島大島がありますが、こちらはバスからは見えませんでした。渡島大島の面積は9.73㎢で、日本最大の無人島とされています。


 知内郵便局の風景印には青函トンネルの出口が描かれています。この出口はさきほどのバスからも眺められますが、正確には青函トンネルの出口ではありません。北海道側の青函トンネルの出口の先には、さらに1.2kmの「第1湯の里トンネル」が続き、これを抜けるとようやく地上に出ることができるのです。 



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