比良岳(1,051m)・烏谷山(1,077m)・八雲ヶ原湿原 ((1)のつづき)
「打見リフト」で山の鞍部まで下ります。ロープウェイは片道1,900円ですがリフトは無料です。「打見リフト」の先の「ホーライリフト」に乗り継げば、1,174mの蓬莱山頂上に立つことも簡単ですが、それでは登った気分が全くしないので、また別の日に来て歩いて登りたいと思います。
コンクリートで舗装された急坂を下っていきます。冬はスキー場のゲレンデになるところだと思います。リフト乗り場の賑わいが嘘のように、一気に人が少なくなります。
雪もなくて、人も誰もいないゲレンデに音楽が鳴っています。冬にスキー場で聞く音楽と同じです。キャンプ場の跡を通ります。何かの設備が骨組だけ残っていて、金属は錆びています。昔キャンプ場であったことは分かりますが、今はキャンプ場ではありません。
登山道の入口を示す標識を見つけてほっとします。
長い稜線歩きが始まります。遠くまで琵琶湖の見えるところもありますが、新緑の樹林歩きがメインで、小さな沢も出てきます。登山道は変化に富んでいて、それまでと雰囲気がガラッと変わるポイントもいくつかあり、思わず道が合っているかどうか立ち止まって確かめます。要所要所で、ピンク色のテープが付いた木があり、道に迷う心配はありませんでした。
ムシカリの花を見ると、ゴールデンウィークの山の花だなという感じがします。
地図には出てこない沼があり、ほとりには苔むした倒木があります。水面が空と新緑の両方を映し出しています。この名前のない沼こそ最高だと思ってしまうほどの場所でした。
(登頂:2024年5月上旬) (つづく)