静岡駅南口郵便局の風景印。図柄の新幹線は、今より1世代前の700系のようです。
大宮そごう8階にある三省堂書店の古本コーナーで、昭和42年に発行されたという新幹線「1億人ご乗車記念」の絵はがきを手に入れました。この絵はがきは凝っていて、紙を動かすと車体が線路の上を行ったり来たりします。最近、こういう記念乗車券や入場券を、JRの駅で買ったり見かけたりしたことがありません。当時は新しかったであろう絵はがきの仕掛けは、今見るとかえって懐かしさを感じます。自分がこれを見て思い出したのは、よく聴いた松任谷由実「天国のドア」のジャケットでした。1990年ごろのCDのジャケットには、立体的で、角度によって見え方が違って見えるものがあったのです。
同じ本屋さんで、昭和51年5月の「10億人輸送達成記念」も手に入れました。新幹線が2本併走していますが、手前の新幹線だけが動きます。
東海道新幹線が開通したのは1964年10月1日なので、開通から2年9ヶ月で1億人、11年7ヶ月で10億人ということになります。10億人達成までのスピードは、1億人の倍以上です。この間には、1972年3月の岡山開業、さらに3年後の1975年3月には博多までの全通がありました。博多開通当時(1975年4月)、東京駅を発車する「ひかり」の本数は、最大でも1時間に4本しかありませんでした。
東京駅地下の八重洲地下街郵便局の風景印にも1世代前の新幹線が登場します。先頭部分の形は、「幸せの黄色い新幹線」と言われるドクターイエローと同じです。黄色い新幹線が消印に出てくれば面白いですが、それはかなわないと思われます。円形以外に桜の花や提灯などいろいろな形のある風景印ですが、色はこげ茶色のような「とび色」と決まっています。