燕岳(2,763m)・大天井岳(2,922m)
前夜に豊科駅近くのルートインで一泊し、翌日大糸線とバスを乗り継いで登山口の中房温泉へ行きます。登山口までバスが出ているのはとても助かります。
朝から暑く空は霞んでいましたが、バスから有明山が見えました。有明富士や信濃富士とも呼ばれる有明山は、はっきりとした台形で、富士山以上に大きく見えました。今まで、ただの前衛の山としか思っていませんでした。
信濃なる有明山を西に見て 心細野の道を行くなり (西行法師)
中房温泉から燕山荘までの合戦尾根登山道は、標高差がおよそ1,300mあり、「北アルプス三大急登」の1つとして知られています。途中には「第一ベンチ」から「第三ベンチ」、その先に「富士見ベンチ」の休憩ポイントがあり、さらに上には合戦小屋があって食事を注文することもできます。
第一ベンチは、ダケカンバを見ているだけで飽きない、いい場所でした。木ごとに枝の曲がり具合が全部違い、高さを実感できます。
登る人よりも、すれ違う下りの人の方が多いです。往復の人が多いのか、「よく登ったなぁ」という声があちこちで聞こえました。
とにかく急な道のりでした。後で写真を見ると立派な木が多いなあと思いますが、歩いている時は木をじっくり見る余裕がありませんでした。
(登頂:2024年9月上旬) (つづく)