自分にとって「紛れもない青春の匂いがする」音楽があるとすれば、それはモーツァルトの交響曲40番をおいて他にありません。 . . . 本文を読む
ホロヴィッツの演奏が素晴らしいのは、初めて聴いた時の感動や発見がいつまでも心の中に残っているところにあります。彼の「革命のエチュード」は、何度聴いても二十年以上前の驚きがそのまま甦る思いがします。 . . . 本文を読む
黒鍵のエチュードは名前の通り、メロディーの「ほとんど」全てで、黒い鍵盤しか出てきません。黒鍵しか使わないアイデアは、あの大バッハでも想像せず、ショパンが世界で初めて考え付いたものに違いありません。 . . . 本文を読む
普段からオペラをCDプレーヤーにかける回数は少ない方です。しかし、ワーグナーの作曲したオペラの、オーケストラを抜き出したものはよく聴きます。ワーグナーの書いた無上の音楽は、歌手の出てこない、楽器だけの部分にこそあるような気がします。 . . . 本文を読む
ベートーヴェンの第4番のCDを1枚だけ選ぶならと聞かれれば、迷わずムラヴィンスキーのCDを選びます。名演がいくつもある第4番でも、これは自分にとって一生変わることのない一丁目一番地の演奏なのです。 . . . 本文を読む
ソナタもバラードも前奏曲も名作ですが、ショパンで一番好きな曲はこれしか考えられません。わずか3分ほどの革命のエチュードは、何千万もの人に希望を与え、勇気を与えてきたに違いありません。 . . . 本文を読む
第一楽章の冒頭からとてもいい音がしているのに驚きます。何となく、昔ながらの古き良き時代の感じがするからいいのではなく、本当にいい音がしているのです。これは現代から百年近く前の感動が現代に伝わる、素晴らしい復刻です。 . . . 本文を読む
残念ながら、1975年はまだ生まれる前で、演奏に生で接することは出来ませんでした。このCDの最も素晴らしいところは、聴衆の様子が40年以上たった今でも、(画像なしで)スピーカーだけを通して伝わってくるところです。 . . . 本文を読む