The Society of Alternative Medicine from 1987/代替医療学会

Structured Micronutrient:US PAT/TH FDA(Med), JP FDA(Food)

身長が高いほどがんリスク高い

2015-10-15 17:15:24 | がん

身長が高いほどがんリスクは増加するとした研究結果が1日、スペインのバルセロナ(Barcelona)で開催された欧州小児内分泌学会(European Society for Paediatric EndocrinologyESPE)で報告された。この傾向は特に女性で顕著にみられ、身長が1メートルから10センチ高くなるごとにがん発症率が男性で10%、女性で18%高まるという。

 研究は、スウェーデンで1938~91年の間に生まれた男女550万人を対象に、出生や既往歴、軍隊記録などを調査したもの。対象者のなかで最も高かった成人期の身長は2メートル25センチだった。

 記録を分析した結果、身長が10センチ高くなるごとに、女性では乳がんリスクが20%上昇し、悪性黒色腫(メラノーマ)のリスクは男女ともに30%も増えることがわかった。

 この研究結果は科学誌上では発表されていないが、身長とがんリスクの関連を指摘した過去の研究結果を裏付けるものとなる。研究チームによれば、調査対象の男女の人数はこれまでで最大だという。

 ただし、今回の発見が気候や食生活、遺伝的背景が異なる人々にも該当するかどうかはわかっていない。また、外部の専門家らは解析手法を疑問視し、結果についても懐疑的だ。彼らは、がんリスク上昇の原因は身長の高さではなく、むしろ成長ホルモンといった要因が身長とがんリスクの双方に影響している可能性を指摘している。

 これに対し、英ロンドン大学(University of London)セントジョージ校のドロシー・ベネット(Dorothy Bennett)教授は、サイエンス・メディア・センター(Science Media Centre)が発表したコメントのなかで「一見すると、この関係性は奇妙にみえるが非常に妥当なものだ」と述べ、人間のがんリスクは身体の細胞の数に関連しており、よって身長が高ければ「危険性」を持つ細胞の数も多くなると説明している。

http://www.afpbb.com/articles/-/3062049?utm_source=yahoo&utm_medium=news&utm_campaign=txt_link_Thu_r3

 


抗酸化サプリにがん転移促進作用

2015-10-15 17:13:12 | がん

健康促進と老化の抑制に効果があるとされる抗酸化サプリメントだが、14日に発表された研究論文で、皮膚がんの中で最も死亡率が高い悪性黒色腫(メラノーマ)の転移を助ける恐れがあることが指摘された。

血液検査で乳がん再発予測、実験的技術を開発 研究

 今回の研究結果は、市販のビタミン剤や抗酸化作用のある薬剤が、腫瘍の数を増やし、その影響力を高めている可能性があるとする最近の複数の研究論文を裏付ける形となった。論文は、米テキサス大学サウスウエスタンメディカルセンター(University of Texas Southwestern Medical center)のショーン・モリソン( Sean Morrison)氏らが共同で執筆した。

 英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された今回の論文によると、マウスを使った実験は、抗酸化作用のあるN-アセチルシステイン(NAC)を注射したマウスの一部に、悪性黒色腫細胞の転移が、注射していないマウスに比べて2か月ほど早い個体が確認されたという。

 研究チームによると、抗酸化物質には、転移するがん細胞を抑制する働きのある体内分子を攻撃する作用があり、これが結果的にがん細胞の転移を助けていると考えられるという。

 今回の研究をめぐっては、まだ臨床研究の段階にはないが、研究チームは、がん患者は日々の栄養を抗酸化作用のあるサプリで補うべきではないとしている。

 これまでに発表された論文の中には、ビタミンEを含む抗酸化作用物質に、がん性腫瘍の数を約3倍に増加させ、実験で用いたマウスが短期間で死んだとするスウェーデンの研究論文がある他、乳がんや前立腺がんでも同様の結果がみられたことを指摘するものが複数ある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151015-00000030-jij_afp-int