過去1~2カ月間の血糖値の平均を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の値が高いと、心筋梗塞や脳卒中の危険性が強まると、国立がん研究センターと東京女子医大などのチームが11日、発表した。論文が米医学誌に掲載された。
HbA1cの値などが高いと、糖尿病と診断される。糖尿病が心筋梗塞、脳卒中の危険性を上げることは知られているが、今回はHbA1cとの関係を大規模調査で確認した。
研究チームは、全国の男女2万9059人を1998~2009年に追跡調査した。
調査によると、HbA1cがほぼ正常の5~5.4%だった人と比べ、5.5~6.4%の人は心筋梗塞や脳卒中になる確率が同程度だったのに対し、6.5%以上では1.77倍に高まった。糖尿病と診断されている人は1.81倍だった。
研究チームの後藤温東京女子医大助教は「HbA1cが高いと動脈硬化が進み、心筋梗塞などの危険を高めると考えられる」と話している。
一方、HbA1cが5%未満の人も、脳卒中などの確率が1.5倍と高くなっていた。肝臓障害や栄養不良でHbA1cが低くなり、危険を高めている可能性もあるという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150611-00000088-jij-sctch
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