2004〜13年の北海道内での平均年間死亡率(人口10万人当たり)で肺がんが18.2人、膵臓(すいぞう)がんが8.2人と、都道府県別でワーストだったことが、札幌市のNPO「キャンサーサポート北海道」など患者・家族団体でつくる「難治性がん啓発キャンペーン実行委員会」の調べで分かった。
調査は、国立がん研究センターが公表している「都道府県別がん死亡データ」(部位別、75歳未満)の10年分のデータを基に分析。その結果、10年間の平均年間死亡率は全国平均で肺がんが15.2人、膵臓がんが6.7人だったが、道内はいずれも都道府県別で最悪だった。道内は、がん全体の平均年間死亡率は93.2人で、全国ワースト6。胃がんや肝臓がんは全国平均を下回った。
厚生労働省の13年度の国民生活基礎調査で全国ワーストワンだった喫煙率(27.7%)の高さが肺がんの死亡率の高さと関連するとの見方もあるが、なぜ道内で肺がんと膵臓がんの死亡率が高いのか、詳しい原因は分からないという。
実行委員長の大島寿美子・北星学園大教授(医療コミュニケーション論)は「診断後5年生存率が低い難治性がんである肺がんや膵臓がんに苦しむ患者や家族は多数おり、有効な治療法を確立するとともに、支援態勢を充実させてほしい」と話している。
http://mainichi.jp/select/news/20150714k0000m040096000c.html
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