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毎朝just7時のあいさつ相手

2011-04-10 17:15:03 | Weblog
大震災後、変わってしまった通勤時間。

人影少なくアマルの靴音が響くほどの静まりかえった早朝の赤坂を
繁華街の細い路地を通り抜けて職場に向かう途中
毎日ジャスト7時に顔をあわせる(野良)クロ猫がいる。まだ子猫。

まるでキャッツのポスターのような金眼をしている。
いつも決まった場所にいて、目の前を通り過ぎるアマルの姿を毎日ジっと見ている。
もう彼(彼女か?)と毎朝顔をあわせるようになって3週間が過ぎた。

最初の1週間は、早朝にこんな路地を通る人間に警戒して、アマルが近づいてくると
ビルとビルの隙間に身を隠し通り過ぎるのを用心深く観ていることが多かった。

2週間目、危害を加えそうもない人間と判断してか、アマルの姿をとらえると
これこそ「ネコなで声」というもので、阿(おもね)た鳴き声を出しはじめた。
子猫の細くか弱げでいながら(キーは高めの)鳴き声だ。
猫好きでない人でも、あのか弱く・ドルチェな鳴き声でアプローチされたら
しばし立ち止まってしまうかも。

通り抜けるその細い路地には、飲食店が軒を並べていて、従業員用の裏口もあり
おそらくこの辺で鳴いていれば、誰かが食べ物をくれるのだろう。
その辺(彼の処世術)がわかり、2週間目に入ってほぼ毎日アマルの足音と姿をキャッチすると
アプローチをされるようになった。

「ずいぶんかわいい声が出るね。ネコちゃん」
「でも何もあげられないよ。ゴメンネ」と語りかけ彼の前を通り過ぎるのでした。
(ネコなで声を出す割りに眼光は野性味の鋭さを持っている子猫です。
「あまり人間にこびないほうが(誇り高きネコのほうが)凛としていてかっこいいぞ。
がんばって生きろよッ」と心の中でつぶやきました。)

そして3週間目、いつもの場所で毎朝遭遇。
この人に(鳴き)声かけしても何にもくれない人(ムダだ)とわかったのだろう。
ここのところは、アマルが近づいていっても「ウンとも、ニャーとも」鳴きかけられなくなった。
ちょっと寂しくもあるけど、2~3日前から今度はアマルの方から軽く朝の挨拶をするようになった。

「おはようネコくん。元気かッ?」と言って目を合わす。
彼もチラッと見返してくれる。


そうだ、写メ一枚撮らしてもらおうかな?
でも逃げるかな? と思いつつ...
先週末の朝(7時just)、携帯を彼に向けた。

案の定、目を皿のようにして驚かれ
一目散で安全なところへ非難
(わずかな金網の下の隙間を潜り抜け、金網の向こうから
アマルをジっと見返しているのが今日の画像。下は携帯向けたとたんに
背を向け、金網の下を潜り抜ける姿。正面から撮れませんでした。
ネコくん。驚かしてゴメンな





さぁて、明日の朝も会えるかな?


Ciao






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