風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

風の向こうに(第一部) 其の参

2010-01-23 23:57:54 | 大人の童話

「入学おめでとう。これからよろしくね。」

それは四小の声でした。四小は暖かな眼差しで夢を見つめていました。

夢は驚きながらも、なぜか心うきうきして聞きました。

「あなたはだあれ?」

「わたし?わたしは四小よ。わたしは、校舎の精霊なの。」

「へえー、そうなの。」

夢はにこっと笑って言いました。