「うわー、きれい。校舎がキラキラ光ってる。それに、なんだか暖かい。」
四小の体全体からあふれ出る光は、この世のものとは思えない美しさでした。
やがて、あふれんばかりに四小を包んでいた光は、ゆっくりと静かに消えて
いきました。すべての光が消える間際、四小の声が響きました。
「六年間、いっしょに楽しくやりましょうね。あなたの方からわたしに会いたくなったら、
校庭に立って、わたしに会いたいと強く思って。そうすれば、また必ず会えるわ。」
瞬間、光は消え校舎は元の姿に戻り、あたりには、新入生とその保護者の
ざわめきだけが聞こえていました。